37歳からの血まなこ婚活日記

まさか自分がこの歳まで結婚できないなんて夢にも思わなかった売れ残り女子が、アラフォー目前にして本気の婚活を始めました

先の見えないデート

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フランス人が自分とEちゃんを勘違いしていることが分かったところでデートがスタート。(なんつうデートだ)


晴れ始めた空と高相性なビーチにはしゃぐ犬と子供たちというなんとも平和で美しい情景。とは裏腹にザワザワする私の心。


頭の中がハテナマークだらけすぎて気持ちが追いつきませんでした。


  1. 何よりも私とEちゃんを間違えてる
  2. そして写真よりもだいぶおじさん感が強い彼
  3. 洋服も全然好みじゃない(変なジャケットベスト着てた)
  4. その彼に私のプロフィール写真の不満みたいなものをぶちまけられる


と、ここまでまとめてみても、なんで私今日来ちゃったんだろう?と思わずにいられない理由がずらり。


いかんいかん。とりあえず気持ち立て直さないと、と自分を奮い立たせようとするのですが、

4の「ヒンジの写真とも違う」と言われた= 彼が私に対して特に良い印象をもたなかったという事。(それを言ったらこちとらなんですけど。)を不覚にも気にしてしまった私。


今思えば、自分が好きでもない相手にも最低限好かれたいと思ってしまうこういう性格が今まで婚期を逃してきた理由の一つな気がします。


とりあえず、このことは家帰ってから気にしよう!と心に決め、一旦心の引き出しにスッとしまう私。


ここからは美容師モードに切り替えて彼のバックグラウンドについて聞き出すことに。


すると

  • 彼がバンクーバーに住んで7年目であること。
  • ここに来る前は香港、シンガポール、ネパール(だったかな?)などのアジアにも何年か住んでいたこと
  • 本当はヨーロッパに住みたい(オランダで幼少期を過ごしたのでオランダ語も堪能)
  • 旅行が大好きで今まで行った国、地域は数え切れず
  • 日本にも4回行ったことがある(東京、大阪以外に地方もたくさん行っていた)
  • 大の日本食好き(おいしい寿司屋結構知ってた)
  • ついでに海鮮(ウニ、牡蠣、カニ、いくら…)も大好き
  • 昔付き合っていた元カノはペルシャ人(アジア寄りの食の好みが合わずフラれたそう)

などが彼のバックグラウンドとして判明。



まず、彼はどうやら移動が好きな人で、ヨーロピアンな彼にはここ、西海岸の暮らしが合わないと思うことも多く、ヨーロッパか東海岸に移り住もうと計画するもののいろいろな理由でなかなか実行されないらしい。


その理由の一つが最近自分が夢にまで見た仕事のオファーをもらって大喜びだったらしいんですが、その契約が最低一年は働くことを確約されたということで、あと一年はバンクーバーにいることを余儀なくされた、とのこと。

今の彼の計画ではうまくいけば一年半後ぐらいにヨーロッパ移住。


海外旅行も大好きで、行ったことがない国に知り合いができるとすぐにその人に会いに行く口実でフライトチケットを買ってしまうほどフットワークが軽いとのことで、先週行こうとしていたなんとかアイランドも彼は行ったことがなくて、実は自分の患者さんの別荘を週末だけ使わせてもらいに行こうとしていたらしい。(結局おじゃんになってましたが)


私も旅行する為に仕事をしているようなもんだし、カナダに来たのも自分にはきっともっと人生を楽しめる場所があるはずと、思いつきで来たようなもんだったのでこの部分は深く共感。



そして日本に行った時は4週間の滞在中に食べ物だけで100万円使った(ほんまかいな)というほど日本食が好きなフランス人。


特に私と同じくウニが大好きで、北海道に行ってお金を振りまいてウニを食べまくっていたらしい…


食べることが大好きな私は自分と同じ日本食が好きな人を第一条件にしてしまうぐらい、”食”がとても大きな割合を占めています。


食べ物の好みが合うということは、かなりポイント高いです。


と…、1時間半前に奈落の果てまで落ちた彼の評価がここまで聞いて不覚にも上昇…。

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  • 一年半後にヨーロッパ移住→ 私もヨーロッパに住んでみたい!(彼はフランスのパスポートなのでEU圏ならどこにでも住める→私が奥さんだとしたら私も住める)
  • 日本が大好き→ 将来日本に住むことも可
  • どうやらお金には困っていない。羽振りもいい→ いい
  • 旅行が好き→ 休暇は二人で旅行三昧


このビーチ沿いの会話でティンティンティンと頭の中で自分に都合のいいようにまとめあげる卑しい私。

さっきまであんなに無い、この人、と自分でドブに捨てたはずの男がドブから這い上がりシャワーを浴びて戻って来た感覚。(訂正:自分で拾い上げて洗ってプラダの服を着させてフェラーリに乗らせた)



その後会話が恋愛の話になり、以前付き合っていた彼女は日本人だったということを暴露。(やっぱりね)


彼女の英語があまり流暢ではなかった為コミニュケーションを取るのが大変だったということと、彼女の周りの日本人のお友達があまり良い印象を受ける人物たちではなかった、ということを理由に日本人とはもう付き合うつもりはなかったんだ、君に出会うまでは


と急にスウィートモードにシフトするフランス人。


ヒンジでのやりとりで私が問題なく英語を話せることと、6年前に会って話している(人違いですけど)ということがもう一度日本人の子と会ってみようかな、と彼に思わせたとのこと。


めちゃめちゃ上からですが、この時はちょっと嬉しかったです。


話が恋愛モードになったところで彼からレストランでご飯を食べようと提案され、近くの雰囲気がいいイタリアンレストランに行くことに。


車に戻り、レストランまで5分の距離の間に彼から単刀直入に
「それで、君の前回の恋愛はどんな感じでどれくらい前だったの?」
との質問が飛び、


「5年間付き合ってたんだけど、将来のこととか話し合い始めた最後の2年ぐらいはあんまりうまくいかなくて別れたんだよね。一ヶ月前に。」


と言うと、猫が驚いた時に飛び跳ねるぐらい大きくジャンプ(運転してますよ)そしてよどめいたフランス人は

「い、い、一ヶ月!????」
「オーマイガー」

を繰り返し、ここからまた地獄のディナータイムに突入するのでした。


つづく。