37歳からの血まなこ婚活日記

まさか自分がこの歳まで結婚できないなんて夢にも思わなかった売れ残り女子が、アラフォー目前にして本気の婚活を始めました

最初っから最後まで話が噛み合わない

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5年付き合った元彼と私が別れたのが一ヶ月前だと知ったフランス人はなぜかドン引きし始めます。


ビーチ沿いでのお散歩でフランス人のバックグラウンドを知って彼との距離が少し縮まったように思えた矢先の時でした。


「オーマイガー…オーマイガー」


え?そんなにオーマイガー?



イタリアンレストランは中の席が全て予約で埋まっていて、外のパティオ席に通された私たち。


変なジャケットベストしか上着を持っていなかったフランス人は寒い寒いを連発しながら


「これは友達として一個聞きたいんだけど…別れてからもう少し一人でいようとか、ゆっくり考える時間が欲しいとか思わないの?」

と聞かれたので


5年一緒にいた最後の2年ぐらいは何度も別れることを話し合ってきていて、あんまりうまくいってなかったから私的には結構ずっと一人でいる感覚だよ。子供欲しいから正直年齢的にゆっくり立ち止まってる時間ないし…と本当に正直に伝えると腑に落ちない顔のフランス人。


ぶっちゃけ私も腑に落ちなかったので、じゃああなたはどういう恋愛してきたの?と聞くと、語り始めるフランス人。


フランス人が一年半前に2年間付き合っていたのは日本人の女の子。


その方はなんと二人の子持ちで上の子が12歳、下の子が5歳。


その子供たちのお父さん(カナディアン)が3年ほど前に薬物ジャンキーになってしまったらしく、家を出て路上生活者になった時には下の子供はまだ2歳。その時にお母さん(元カノ)にできた彼氏がフランス人だったので、下の子にとっては彼がお父さん的存在。


別れてしばらく経った今でも子供のために送り迎えをしたりご飯を作ったりして毎日忙しいというフランス人。


さらには先週一人で行くと豪語していたなんとかアイランドも実はこの5歳の子供を連れて二人で行こうとしていたらしい。


一瞬優しい人だな、とよぎったものの、秒で


「え…どうゆうこと?自分の子供でも無いのにそこまでする…?」


という感情に変わります。


だってそれって新しく彼の彼女になった人どういう気持ちになるよ?


元カノがいる家に(子供に会うのが理由だったとしても)しょっちゅう行ってるってことでしょ?


フランス人は続けます。


「子供のこともあって彼女と別れる時大変だったよ。彼女はキレやすいタイプだったのもあってなかなか話し合いが進まなかった。でも今は別れて一年半経って、彼女と僕の間には男女の感情はもう無いし、僕の新しい出会いを彼女も心から応援してくれてるよ。下の子供はまだ5歳だから本当のお父さんとの思い出がほとんどなくて、僕のことを本当のお父さんだと思ってるんだ。かわいくてしょうがないよ。彼はまだ小さいからなかなか僕から離れていかないけど、何年か後にはちょっとずつ離れていこうと思ってる」



え…それってあなたの方こそ新しい恋人作る状況じゃなくない…?



それとなくそのことを聞いてみると、


「僕はReadyだよ!新しい彼女に愛情を注ぐ準備めちゃくちゃできてるよ。」


「僕が思うに、別れて一ヶ月だなんて、君の髪にも服にも前の彼がいるんだよ。君は全然Readyじゃないと思う。まだ別れて全然日が経ってないんだから少し一人でいるべきじゃないかな。」


はー?それはあんたじゃなくて私が決めることじゃない?私からしたら自分の子供でもなんでもない元カノの子供たちに傾倒するあんたの方がよっぽどおかしいけど。


彼の言い方だと、別れて一ヶ月でヒンジを使って相手を探すことすらおかしいみたいな言い方でこのイタリアンレストランで終始説教を食らっている気分になった私。


会話の内容が内容だったので当然なのかもしれませんが、一緒にご飯を食べながら思ったのは全然楽しい時間ではなかったということ。


彼は何につけてもどこか上から目線でものを言う人で、自分のことは棚にあげて相手を批判するタイプ。


ご飯を食べ終わった後はさっさと帰ろう、といった感じで、


”ヒンジへようこそ。君は初デートだろうから僕が払うよ”と言う意味の分からない言葉を残し会計を済ませ、今食べ終わったばかりの私を急かすように席を立ったフランス人。


レストランに一時間もいなかったし、礼儀として一応”この後どうする?帰る?”と聞く私に


「寒いから早く帰りたいんだよ」と彼。


感じの悪い人だなぁ…。


デートが楽しくなかったとしてもそういうこと口に出す必要ないよね?


車に戻り私の家まで送ってくれることになったのですが、突然


「君に小さなサプライズをしたんだ、僕。気づくかな?」と、嬉しそうにフランス人。


え!?サプライズ!?


まさかラブリーなこと考えとくって言ってたのもしかしてこれか!?


急激に期待値が高まり、もしや後ろの席に花束が用意されてるとか!!??と後ろを振り返るも当然何もない(アホ)


「あははは、家に着くまでに気づくかな〜?」


え?なに?全然わかんないからとりあえずほっとこう、と前を向いた私がお尻が徐々にあったかくなっていくことに気づく。


あ、シートがあったかくなってきた、と呟いた途端


「気づいた!?」


………え?


え!サプライズってこれ?シートのヒートつけたってだけ!?


ダサーーーーーーーーΣ੧(❛□❛✿)



最後までいろんな意味でサプライズのフランス人とのデートはこれで終了。


家に戻り、心にぽっかり大きな穴ができた私は停止していたヒンジのプロフィールを再開したのでした。


(婚活はまだまだ)つづく。