カナダでの結婚の話
付き合ってすぐ(というか知り合ってすぐぐらいのレベルで)同棲を始めた私とポン太くん。
お互いの仕事のスケジュールは違えども、なぜか全く違和感なく生活できていて本当に平和に幸せに暮らせています。
そんなある日、ついに彼が結婚の話をしてきました。
それはとても唐突で、プロポーズのプの字もない”提案”でした。
「やっぱり結婚した方がいいよなぁ〜」
今後子供を授かるかもしれない状況であることを考えると順番的にはやはり結婚した方がいいのかな、という彼なりの提案でした。
こうなった話の流れはこちら
konkatsuincanada.hatenablog.com
このブログのタイトル通り、結婚したい病の私はその言葉に興奮し、尻尾をブンブン振って
「うん、うん、そうだよね。いいんじゃない(ニコニコ)」
思い立ったら吉日。
カナダ 結婚 手続き と日本語でググってみました。
するととんでもない事実が判明・・・。
カナダは日本と違って戸籍システムではない為、日本みたいに婚姻届にサインして終わり。ではないんです。
私が住んでいる州では結婚するためにはなんと結婚式が必須。
もともと結婚式自体にはあまりというか全く興味がないのですが、ここで結婚するには小さくても必ず結婚式を挙げなければいけないのです。
結婚するためにはまず
⓵マリッジライセンスなるものをドラッグストアで購入(ここでまず売ってんのかい!と突っ込みます)
⓶オフィシェントと呼ばれる公証人を公式リストの中から自分で探す
⓷ウィットネスと呼ばれるカップルの結婚を認める証人を二人選ぶ
⓸結婚式の日時、会場を決め、オフィシェント、ウィットネスに当日来てもらい結婚式を催す。
そこでマリッジライセンスと結婚登記書に結婚するカップル、公証人、ウィットネス二人の5人がサインし、それを公証人が人口統計局に提出。
⓹約3週間後にマリッジサーティフィケート(結婚証明書)が届いて晴れて婚約完了
と、こういった流れです。
めんどくさすぎる・・・。
これ、コロナ渦じゃなかったら普通に結婚式挙げられるので問題ないのですが、私が住んでいる州では未だにインドアの結婚式が基本的には禁止されているので、ホテルや教会、結婚式場での通常の結婚式はできません。
この規制が解除されるまでの選択肢としてはアウトドアでの結婚式(50人以下)か市役所での結婚式(10人以下)になります。
そこで市役所のホームページを見てみると”Micro Wedding”と称してこのコロナ渦の下、結婚したいカップルたちが殺到している様子で、日時を予約するのにキャンセル待ち状態でした。
市役所の結婚式はいつでもいいわけではなく、市役所側が指定した日(だいたい金曜日)のみで、1枠30分。30分の結婚式です。
招待して良い人数も決まっており、全員で10人なので、カップル、オフィシェント、ウィットネス二人の5人は決まっていて、他にフォトグラファーを呼びたければその人も招待客としてカウントされ、そうなると家族など他に呼んでいい人数は最大4人。
日本の市役所で結婚式なんて想像もできませんが、こちらではよくある話で、国会議事堂の100分の1ぐらいのサイズの雰囲気の部屋で結婚式というか、夫婦としての契約を結ぶ、ただの形式上の儀式にすぎないのですが、結婚したいカップルには必須になります。
そしてこちらでは夫婦の姓を同じにする必要はありません。
日本のように戸籍を変えるシステムではないので、結婚を機に名字を変える必要はなく、お母さんと子供の名字が違う、なんてことも普通にあります。
ただ私は自分の名字が普通すぎてあまり好きではないので昔から”早く結婚してステキな名字に変えたい!”となんとなく憧れていたフシがありました。
ポン太くんの名字も大いに普通で、全くかっこよくはないのですが自分の下の名前との相性はいい気がするのでなんとなくそちらに変えたい。
かと言って私が戸籍を変えたらパスポート、免許証、保険証などこちらの証明も全て書き換えないといけなくなります。
海外にいると日本から戸籍を取り寄せてそれを資格のある人に英語に訳してもらって日本領事館や運転免許センターに提出して、など・・変更がかなり大変。(と聞きました)
と、ここまで調べると億劫な気持ちが勝ってしまい、”あ〜。別にわざわざ結婚しなくてもいいかな〜”と思ってしまう私。
本来だったら一度二人で日本に帰国して日本で籍を入れ、必要書類を全て揃えてカナダに戻り、名前を変える。そしてカナダでは結婚しない、という方法が一番手っ取り早いと思うのですが、今は何せコロナで帰国が容易ではない為実現は難しく・・・。
仕事が休みの日に時間を作ってきちんと考えないといけなさそうです。
つづく。