37歳からの血まなこ婚活日記

まさか自分がこの歳まで結婚できないなんて夢にも思わなかった売れ残り女子が、アラフォー目前にして本気の婚活を始めました

えらいこっちゃな元彼の心


元彼とこれを最後にもう会わないと涙の別れをした直後。


私はポン太くんと結婚しました。


元彼問題も解決した(と思った)し、これで心置きなく結婚生活に専念できる、と少しだけ安心した矢先。


SNSで自分の気持ちを吐露する投稿を始めた彼の文章は私の名前さえ出さないものの、どんなに私のことが好きで、それを乗り越えられないことがどんなに辛いか、人はこれほどまでに誰かを愛することがあるのか、など明らかに私に向けられたものでした。


それを読むたびにまた心が締め付けられ、自分は彼に悪いことをしたのだろうかと、胸が苦しくなる日々が3日に一回ほど続き2ヶ月が経過しようとした頃。


突然彼からEメールが届きました。


そこにはビデオが二本

「誕生日にプロポーズしようと思って作っていたビデオがようやく出来上がったので送ります。」

との文章と共に添付されていました。


え・・・・今さらビデオ・・?



いやいや往生際が悪いな・・。


確実に私たちが楽しかった頃の写真なりビデオなりがまとめられたビデオだろうに、そんなことしてももう私は彼に戻ったりしないのに・・。


そしてそのビデオを見ることによってまた罪悪感が蘇り精神的に私も揺さぶられる、ということも分かっていました。


でもせっかく作ったビデオ少しぐらいは見た方がいいのかな・・とよぎり、軽い気持ちで再生ボタンを押すと、二人の思い出の曲と共に笑顔の二人の写真でオープニングが始まったのですが、目を疑うことにこのビデオの長さが1.10.00と表示されていました。


・・1時間越え・・・?


再生ボタンを押した3秒後に停止ボタンを押し、即刻ファイルを閉じました。


やはり悲しい気持ちになって涙が溢れそうになったのもありますが、1時間超えのビデオを二本も送って来る彼の神経を疑った気持ちもあります。


即刻閉じたファイルはその後二度と開けることはなく、彼へメールの返信もしませんでした。


その後たまたま彼の友達に会った時にこのビデオの話をすると、その友達は

「そのビデオ、元々4時間ぐらいの長さだったんだよ・・。」

と一言。


異常だ。


映画でも3時間が限界なのに4時間って誰が見んねん。


彼からの愛情は痛いほど伝わってきますが、全てが遅すぎるの一言に尽きます。


そんなビデオのことは忘れ、平和な日常を過ごしていたのも束の間、約1ヶ月後にまた彼からLINEが届きました。


「来週会える?」


・・は?どういうこと・・?


https://2.bp.blogspot.com/-fTg1ARvqXfw/W3abFBaC3EI/AAAAAAABN-Q/Z-9sHDGcUNUBwJtR0IPCk2-oCHAY0B35wCLcBGAs/s300/cat2_3_shock.png



なんだ、その彼氏的発言は・・。いやいや、もう会わないって決めたじゃないの。


会って話すことなんてもうないし、会ったらお互い治りかけの傷口を開きあって辛い思いをするだけ。


彼は未だに私を取り戻せると思ってなんかする気なのか。


それとも合計2時間のビデオに対して感謝もせず返信をしない私に怒り狂ってお腹の子共々殺してやるとか思ってたり・・。(恐怖)


精神的におかしくなっているであろう彼を触発しないように優しく理由を聞いてみると


「最後に会った日以来自分の精神状態が全く良くならずにむしろ悪化してるんだ。助けてほしい。」



え・・・。



助けるって・・。一体どうやって。


「本当のことが知りたい。もう自分の中で想像の答えを作り出すのをやめたい。君にしかこの答えは分からない。」


どうやら彼は5年以上も一緒にいた自分を秒で忘れ、その後すぐに付き合い始めた彼とまたまた秒で結婚を決めた私が幸せなはずはない、と思っているらしく。


何かと想像と妄想を膨らまし自分で自分を苦しめている様子でした。


ビーチで暗くなるまで話した時も、その後の彼からのメール攻撃の時も自分の本心も真実も全て話しているし、また会って同じことを話す気ははさらさらありませんでした。そうすることで彼を救うことができるとも思えません。


しかも妊娠している最中そんな精神的に追い詰められる状況に自らを置くことは無論赤ちゃんにも悪いし、ポン太くんだって私に会って欲しくないはず。



そんなに話したいなら百歩譲って電話はどう?と譲歩するも

「電話やメッセージだと相手の温度が分からないから意味ない」

と、いかにも私が嘘を言っている前提。


呆れた私は自分なりに”会うことによってあなたを救うことができるとも思えない。きっと状況はもっと悪くなる”という旨を伝えるも、


「今考えられる解決策は君に会うことしかない。
ずっと眠れなくて10キロ痩せたんだ。今医者に通って精神安定剤を処方してもらってる。こんなお願いをして本当に申し訳ないと思ってるけど会ってほしい。」


と懇願してくる始末。



どうしてもどうしても私に会いたい彼と、

どうしてもどうしても彼に会いたくない私。



つづく。