悪夢は続くよ、どこまでも
元彼から呼び出され密かに秘めていた彼の気持ちを吐露された私はそのショックがかなり大きくその後3日間ぐらい落ち込みまくりました。
会ったその日の深夜から毎日のように自分の思いを込めたメッセージが送られてきて眠れない日が続き、私もメンタルをやられ始めました。
どれだけ自分が私のことを好きで、この8ヶ月私を取り戻すためにどれだけ自分が頑張ってきたか、いつ、何が起きてこのような結果になってしまったのか・・・など、それはもうあたかも私が彼に対して裏切り行為でもしたのかと錯覚してしまうような言い方でメッセージを一つ受け取るたびにむち打ちの刑にでもあったかのような痛みでした。
しかし冷静に考えてみても今さら全て遅すぎるし、こっちはきちんと別れてから次の相手を探しただけで何も悪いことはしていない。
プロポーズするつもりだっただの新築を用意しているだの言われたところで申し訳ないとは思うけど嬉しくはない。
第一そんなに私のこと好きだったんなら、プロポーズしようと思ってたんならどうして付き合ってる時にそうしてくれなかったの?
元々彼と付き合い始める時に2年後を目安に結婚前提で、というスタンスで付き合い始めたのに彼が仕事がないという理由でズルズルと5年が過ぎました。
それまで耐えて耐えて彼を信じ続けた私も5年経った時についにタイムアップを感じ、何度も何度も別れるか別れないかの話し合いになりました。
最後の真剣な話し合いの時に私から元彼にプロポーズもどきみたいなことしたんです。
指輪を買ったわけではないし、サプライズも何もしてませんが、
「私はあなたと結婚したい。私があなたを養うから仕事のことは気にしなくていい。それでも近いうちに結婚できないと思うなら、私はもう待てないから別れよう」
と伝えました。
彼はしばらく考えさせてほしいとのことだったのでその1週間後に会った時に
「やっぱり今はまだ結婚できない。君をこれ以上縛り続けるわけにはいかないから別れるしかないよね・・?」
とのお返事でした。
言ってみれば私のプロポーズは断られたのです。
もちろん悲しい気持ちの方が大きかったですが、最後の一年は彼との関係性が私も本当に辛かったので、やっとこのトキシックな関係に終止符が打てる・・という開放感もありました。
その後はブログにも書き続けたように、完全に気持ちを切り替えて過去は振り返らず、結婚して子供が欲しいなら前に進むのみ、と自分を奮い立たせて婚活に励みました。
その結果ラッキーなことに信頼できるパートナーに出会えて結婚まで至り、念願の赤ちゃんまで授かった直後に再び現れた元彼。
少なくとも別れた直後に彼の本当の気持ちを私に伝えてくれていたら何か違っていたかもしれませんが、私のプロポーズを断ったくせに今さら「結婚したい」って言うなんて後出しジャンケンにもほどがあるだろ・・。
今はポン太くんのことが大好きだし、別れて元彼に戻るなんてことはあり得ず、どう考えても私が彼にしてあげられることは何もない。
元々彼と私のテンポの違いが付き合っている時から顕著で、このまま彼が結婚にその気になるのを待っていたら子供が産めない年齢になるかもしれない、と何度伝えても「まだ大丈夫だよ」とたかをくくっていたり、何よりもお願いだから何か仕事をして欲しいと何度頼んでもバイトすらしてくれなかった彼。
「今さら」でしかないと分かっていても彼からのアプローチと悲壮感が毎日のように繰り出され、なぜか私にも自己嫌悪に近い感情が湧き、彼への申し訳なさで私の精神も破壊されるところでした。
頭が完全におかしくなった彼はそれまで一枚の写真すら投稿しなかった自分のSNSに付き合っていた当時の私との思い出のツーショット写真を何枚もアップするという信じられない暴挙に出ます。
別れてから8ヶ月経った後に、です。
”僕が一生好きな人、さようなら”と言うタイトルでつらつらと自分の心情を長々綴った文章と共に私の顔が前面に出た写真を何枚も。
当の私は問題の投稿に全く気づかなかったのですが、彼のお友達が「これ大丈夫!?」と私に知らせてくれ、驚愕。
怒りがこみ上げました。
落ち込んでるのは分かるけど自分勝手すぎるだろう・・
私にはもう新しいパートナーがいるっていうのにありえない。
仕事中でしたがすぐに彼にメールして即刻削除してもらいました。
頭がおかしくなった彼はその後私のところに髪を切りに来る、と言う暴挙にも出ます。
そこでは全く喋らずただただ大人しく髪を切られる彼。
なんのために来たんだ一体、と努めて冷静になる私。
最後に車まで来て欲しいと言われ渋々付いていくと、車の前で立ち止まり泣きながら
「自分の気持ちが冷静になって落ち着くまでは会わない方がいいよね・・。しばらくは会うのこれで最後にしようって言いに来たんだ、今日は。うう・・。」
と言って妊娠線を予防するオイルを”誕生日プレゼント”としてくれた彼。
彼の最後の優しさに心が打たれ、不覚にもこちらもまた涙してしまいましたが、”これで終わったんだ”と大きな安堵感に包まれた私。
しかしこれで終わりにはなりませんでした。
つづく。