未来の旦那さん候補③とのブランチデート
アルゼンチンさんとのブランチデート当日。
レストラン予約の3分前に着いた私に遅れること5分。
前回のお散歩デートと全く同じ格好のアルゼンチンさんが今日もポケットに手を突っ込みながらこちらにやって来ます。
「いつも君の方が先に着くなぁ」
じゃあもう少し早く家出たらいいじゃないよ。
レストランに入り、二人とも本日のスペシャル”ラザニア”を注文。
店員さんの、”他にご注文はないですか?”の問いに、サラダか前菜を頼んでシェアしたかった私を差し置いて
「ないです」
と言い切ったアルゼンチンさん。
もう少しこっちの意向も聞いて欲しかったんですけどー…。
10分後、現れたラザニアは衝撃の小ささ。
皿の大きさに対して食べ物の面積がとても小さい、オシャレすぎるレストランあるあるのアレです。
味はビックリするぐらい美味しかったんですが、なんせ小さいので、なんとかすぐ食べ終わらないよう、全神経を集中してゆっくり食べる二人。
それでも持って10分…。10分後にはソースまでキレイにぬぐいとられたお皿はまっさらになり、私たちのブランチは終了。
大食いの私はもちろん、どう見てもアルゼンチンさんも足りなかった様子でしたが、頑なに追加注文をしない彼。
水だけを何度もお代わりしている彼を見て、もしや水でお腹を膨らまそうとしているのかと疑いの目を向けそうになりましたが、三度目の水お代わりぐらいの時に店員さんにお会計をもらい、自分のクレジットカードを出したアルゼンチンさん。
いやいや、でも別々で払うのかも、と”私も払うよ”と彼に告げると
「ノーノー。いいよ、君はコーヒーを払って」と。
おー。オッケーオッケー。
ブランチ代は出してくれました。
二人とも全くお腹いっぱいになってませんが、それでも自らカードを切ってくれたことはポイント高めです。
しかし…。なんとなく彼が操作するカードマシーンの手元を見ていて気づいたんですが彼多分チップをちょっとしか払ってなかったっぽいんです。
確信はないですが、そうだとしたらちょっとだけ気になりますね、そういうところ…。
おしゃれレストランを出て次に向かったのはコーヒーショップ。
このコーヒーショップでアルゼンチンさん、パン二個とコーヒーを注文。
相当お腹空いてるやん。
私も出来たてのクッキーとコーヒーを注文したので私が払ったお会計は意外とランチ一人分ぐらいに。
そういう作戦だったのか、アルゼンチン。
やっぱりケチなのかなぁ…アルゼンチンさん。
横並びの席に座り、コーヒーを交えると意外にも話が弾み1時間ほど楽しく会話。その後話題は彼の仕事のことや将来の展望などについて。
仕事はやはりイヤイヤやってる感がぬぐえず、今後の野望や計画なども全くないということが判明。
これからこのポジションにつきたいとか、こういう仕事がしたいとか、こういう家庭を築きたいとか、そういうビジョンはまるで無し、だそうで。
想像できるとしたらもしかしたら数年後はアルゼンチンに帰ってるかも〜ということぐらいで、他には特に思いつくことはないと。
カナダに来たばっかりでコロナになって友達がいない、ということを連発する彼を可哀想だと思う気持ちは生まれてくるのですが、この人と友達以上になりたいとはなかなか思えず、この日のブランチ+コーヒーデートは終了。
その後私を家まで送って行きたそうな彼に何度も大丈夫だからと言い放ち、家に戻って来た私。
次の日もその次の日もアルゼンチンさんから天気の話題のメッセージが届き、きちんと返事を返していたのですが、3日目に私の仕事がめちゃくちゃ忙しい時に来た
「雨多すぎ!」(また天気)
というメッセージになんだかうんざりしてしまい、メールを返しませんでした。
それからというもの彼からのメールはパタリと来なくなり、私たちの関係も終わりを告げました。
一回メールを返さなかっただけで(しかも返さなくてもいいような内容)終わってしまう彼を見て、やっぱり彼じゃなかったんだな、となんとなく確信。
お友達でいる分には全くもってウェルカムですが、そんな慈善事業をしている時間が私にはありません。
こうして未来の旦那さん候補者③も秋風とともに消えていったのでした。
つづく。
未来の旦那さん候補③
ヒンジで知り合ったアルゼンチンさん
- 顔:タレ目の面長優し目顔。頭のてっぺんはハゲている
- 職業:農業系IT会社のサイエンティスト
- 体型:身長173センチ(公式)。実際はもうちょっと小っちゃそう。
- 会話:当たり障りない感じで楽しいわけではないが不快ではない。
- 恋愛観:不明
先日お散歩デートで1時間半話した感じの印象の総合点は65点ぐらい。
まず見た目は60点。スパニッシュ系の優しい雰囲気のフィーチャーに洋服は特に気にしていないリラックス系。身長は高くない。
話した感じは40点ぐらい。
楽しいとかつまんないとか特に強く印象に残った記憶はなく、本当に”可もなく不可もなく”でした。
会話の内容は彼がどういう成り行きでアルゼンチンからカナダに来ることになったか、ということをメインに話しましたが、家族や友達との繋がりが強いとか何か熱いものを持っているとかの印象はありませんでした。
特に仕事に関しては情熱を持ってやっている感じはゼロで、働かなくていいなら働きたくないとまで言っていました。
(これってやっぱり”自分のクレジットカードの支払いをしてくれるかわいい女の子を探している”に繋がりますよね…?)
自分が仕事好きなので、パートナーにもできれば仕事に誇りを持ってやっていてほしいし、働きたくないとか言われると冗談だとしてもいつか
「今日仕事辞めてきた〜」とか言いながら家に帰って来る日が来るかも。
とか想像しちゃいます。
一つ気になったのが、この日夕日でピンクに染まった空の色がめちゃくちゃキレイで、あまりにもレアな色だったので写真に撮りたかったのですが、なぜか私のスマホが起動せず、写真が撮れなかったんです。
周りの人たちもバシバシ空の写真を撮っているのに私は撮れず…。ションボリしている私を見ても彼は特に自分のスマホで撮ってくれることもなく、なんでだろうねー、だけで終わったことが少し引っかかりました。
優しくないと言ったら言い過ぎかもしれませんが、こういうところでサッと自分のスマホで写真撮って送ってくれたらポイント高いのになー、と思ってしまいます。
お散歩デートから家に戻ってきて数時間後にヒンジではなくWhat's appの方にメッセージが来て
「今日はすごく楽しかったよ!また会いたいな」
と。
今回は本当に歩いただけで、もう少し相手を知るために次はランチにでも行ってみようかなと思っていたところだったので、ここで次の週末にブランチに行く約束を取り付けます。
それから毎日のようにメッセージのやり取りをしていたんですが、彼本当に話題がないのか、来るメッセージは天気の話ばかり…(´・_・`)
頑張ってメールしてくれてる努力は認めよう。
これ来週あった時も天気の話ばっかりだったらどうしようかなぁ。
どうしてヒンジで出会う男たちはフランス人といいアルゼンチンさんといい天気ばかり気にするのだろうか…。
そしてブランチデートの前日、予想はしていましたがいつも通り相手は店など何も考えていなくて、例によって私が考え予約まで完了。
「君の方がレストラン知ってるから君が決めて」
はいはい。
私が予約した店は手作りパスタの大人気イタリアンレストランで、コロナになる以前は予約を取っていなかったので週末はいつも2、3時間待ち。
コロナになってからは席数が減り予約を取り始めたこともありラッキーにも前日に席を確保。
「予約までしてくれてありがとう〜!」
と感謝され、満足。
明日楽しくなるといいなぁ。
つづく。
新しい出会い by ヒンジ
アルゼンチン人さん(40歳)からメッセージが届きました。
当たり障りない優しい感じの文章で、好感が持てました。
なんとこの方コロナになる直前の約一年前にカナダの永住権を取ってはるばるアルゼンチンからやって来た、とのことで、その理由は”アルゼンチンという国がヤバいから”。
国の経済状況も悪ければ、政治的にも腐敗していて治安も良くなく、そんな自国に飽き飽きしていたらしく、ずっとどこか環境がいいところに移住しようと思っていて運よくコロナになる前にカナダ移住が叶ったとのことでした。
日本に生まれるとそんなことなかなか考えづらいですが、彼のお友達はみんなそれぞれいろんな国に移住して国を離れていったらしく、友達がアルゼンチンからいなくなっていったから自分も移住するとこにしたって言ってました。
メッセージのやり取りをしている間にもう一つ分かったことが、このアルゼンチン人さんがどうやら仕事が大嫌いということです。
働きたくない、リラックスしたい、をメッセージ上で連発し、終いには
「僕は働くのが好きじゃないから、自分のクレジットカードの支払いをしてくれるかわいい女の子を探してるんだ(ニコっ)」
と言い出したのです…。
それまでまぁまぁいい感じにメッセージのやり取りをしていた私の顔からサーっと血の気が引いていくのが自分でも分かりました。
え…
と戸惑った瞬間に
「冗談だよ」
とすぐ訂正が入ったものの、働くのが好きじゃないのは間違って無さそうだしどこまで本気なのかかなり怪しいところ。。
フツー冗談でもそんなこと言わないですよね。全然おもしろくないし。
真相は分かりませんが、彼は間違いなく気前がいい人ではないだろう、ということが安易に想像はできます。
ケチがまぁまぁダメな私は実際に会うのどうしようかなー、この人はスキップして次に行ったほういいかなーと正直悩みました。
また初めてのデートで割り勘ってなった瞬間に引いちゃうしなー、と一人悶々としていると、
彼から「どっか歩きに行く?」というお誘いがあったので、とりあえず会うだけ会って(歩くだけ歩いて)、ご飯食べなきゃいいんだ!という作戦を思いつきます。
話していてお互いめちゃくちゃ近いところに住んでいると分かったので、とりあえずファーストコンタクトはお決まりの海沿いを歩く、ということに決定。
ウォーキングデート当日
待ち合わせ場所に早めに着いた私。
待つこと10分。
ポケットに手を突っ込みにやにやしながら横断歩道を渡って来るメンズが。
アルゼンチンさんだ!
黒のスポーティーめダウンジャケットにジーンズ、歩きやすそうなスニーカーといった至って普通の装い。
ダサいってほどでもなく、歩くにはちょうど良さそうな格好。
ナイストミーチューと軽く挨拶を交わしそのまま歩き出す私たち。
まずは一年前にアルゼンチンから移民を取ってカナダに来たというなかなか思い切ったことをする彼を讃え、どういう経緯でそうなったのか歩きながら20、30分話しました。
この方も先週のユーンさんと似たような空気を醸し出していて、初めて会ったのに特に緊張する面持ちもなく、かなりリラックスしていて、こちらとしてもかなり話しやすい。
しかしこれまたユーンさんと似ていて今度はスパニッシュアクセントが強く、やっぱりたまに何を言っているか分からない…。
彼はまだカナダに来て一年ということもあって、英語が完璧ではありませんでした(それでもユーンさんよりは100倍上手)
しかしスパニッシュアクセントよりも何よりも彼少し舌足らずなところがあって、滑舌が悪かったんです。そのおかげで余計聞き取りづらいというか…。
あー、なんでいつもこうなんだ…なんでいつも言葉問題に直面するんだ…
とも思いましたが、ここでは自分も外人なので人のことは言ってられません。
このお散歩デート1時間半で分かったことは
アルゼンチンさんは
- ガツガツしていない草食系
- 身長173センチぐらい
- 頭はてっぺんがハゲているザビエル系
- Tシャツから胸毛が飛び出るほど毛深く
- どうやら働くのはやっぱり好きじゃない(仕事はなんでもいい)
- カナダに来てすぐコロナになって、オフィスにも行かず家から仕事
- 職場の人とも仲良くなれないまま友達もできず
- 一人暮らし
- 料理はするけど自分の料理に飽き飽き
- 日本に行ってみたいが行ったことはない
(実物もっとさわやかです)
などが判明。
彼は歩くだけではなくコーヒーにでも行きたそうでしたが、この日は夕方から夜にかけてのお散歩だったので、コーヒーはまた今度ということでこの日はお開きに。
印象はそこまで悪くなかったので今度またコーヒーかランチに行ってみようかな!と思えました。
次回お金が絡んで嫌な印象に変わらないことを切に願う…。
つづく。
マッチングアプリ
せっかく友達に紹介してもらったのに、ダメなことってあるんだな…、と婚活への意欲が少しすり減った私。
いやいや、アプリも紹介もまだ一件ずつが失敗に終わっただけでここで諦めてはいけないと自分に喝を入れ、一度は遠のいたヒンジに再び目を向けることに。
えーと、どれどれと覗いたヒンジには十数件のいいねが届いていました。
そのうちの一人がカナダではなかなか出会わないアルゼンチンの方で、6枚の写真全てが優しい笑顔だったのと、職業がサイエンティストだったのがちょっと気になったのでマッチしてみました。
その方以外に気になる対象はいなかったので、新しいマッチはこのアルゼンチンさんだけ。
メッセージが来るか待ってみます。
ヒンジでいいねをしてくれる方々のほとんどは白人さんたちで全体の65%ぐらい。
25%ぐらいが黒人さんで、残りの10%がアジア人。
私アジア人男性が一番好みなのですが、そのアジア人はわずか10%…。
というかヒンジに登録してる男の人たちがアジア人少ないのかも!
と気づいた私は”マッチングアプリ アジア人男性”で検索。
しかし出てくるサイトは”日本で外国人と出会う”アプリばっかり。
うーん。じゃあ”マッチングアプリ 海外”はどうだ!
とググったところ、なんとあの日本のペアーズの海外バージョンを発見!
おーー!ペアーズって結構日本の友達とかも使ってる本当にカップルになれちゃうアレじゃない!?
登録を秒で済ませ、男性陣のプロフィールを見てみると日本人8割、日本人以外が2割といったところでしょうか。
カナダに住んでいる日本人と出会える機会!
日本人男性とはここ10年お付き合いしていないので、ちょっと不安にもなるのですが、結婚まで視野に入れるとやっぱり日本人が一番いいのかも、とこのペアーズにも力を入れてみることに。
ただ!
ビックリすることにこのペアーズに登録している男性たち。プロフィール写真がちゃんとしてない人の多いこと多いこと。
ヒンジと違って枚数が決まっていないペアーズでは写真一枚でもオッケーなんですが、その一枚の写真ですら後ろ姿だけとか、ひどい場合は風景やら食べ物やらで肝心のお顔写真はなし。
誰かと出会う気あります?ないですよね?
4、5枚載せてる方でも顔の写真は一枚だけで(しかも目から上だけとか)あとは自分が好きな景色とか場所とか本とか食べ物とか。
いや、別にインスタ見てるわけじゃないんだからさ。
これは日本人がシャイだからなのか。それともペアーズがそこを厳しくしてないからみんな甘んじてるのか。
ヒンジとのあまりの違いに圧倒されました。
とは言え、年収や血液型、結婚歴など詳しいプロフィールが書かれているのはさすが日本!と思いました。
そして私が気にする”初回デート費用”の項目もあり、ここが”男性が全て払う”の人がいいな、と思っちゃいますね。個人的にケチ目な男性がダメです。
日本人以外のお友達(女子)で婚活している子たちは“タダランチの為のマッチングアプリ〜”
と豪語するほどこちらでは男性が払うのが普通。
でもそんなこと言ってたら一生結婚できなさそうなので、控えます。
ペアーズでも登録した瞬間に大量のいいねが来たのですが、この海外バージョンペアーズは日本のペアーズと違って住んでいるエリアが出ず、”カナダ”だけでまとめられてしまうので、飛行機で5時間先(カナダは広大です)にいる相手からもいいねが届いてしまうんです。
これは予想外でした。なんならアメリカの人たちからもいいねが届きます。
しかもプロフィールにもカナダのどこに住んでいるか書いていない人も多いので、一度マッチしてメールでやりとりしないと詳細が分かりません。
つまり会える範囲に住んでない人がたくさん出てくるんですが、数人の方とマッチだけしてとりあえずメッセージが来るか待ってみることに。
ヒンジでもペアーズでもいいから誰かとうまくいけばいいんですけどね〜。
どうなることやら。
つづく。
未来の旦那さん候補②
友達の友達の紹介で知り合った韓国人ユーンさん
- 顔:きっとあんまりカッコよくはない(サングラスの為真相分からず)
- 職業:無職(失業7ヶ月目)
- 身体:ぽっちゃり
- メールから読み取れる感じ:英語が怪しい
- 結婚への意志:きっとある(少し前に婚約していた)
この方と今日ランチデートに行きます。
レストランの予約時間2分前に着いた私。見渡す限りユーンさんはいないので、お店の人に予約があることを伝え、パティオ席に通してもらい一人待つ私。
遅れる事7分。
「ハロー」
背後からユーンさん登場。
失礼ですが思ったよりも太ってる!
顔は芸人の有吉さんを結構太らせた感じで、顔はパンパン。韓国人には珍しく目がクリクリのくっつきめ。
デートだっつうのに洋服はヨレヨレのシャツにスウェットパンツ、どこに売ってんの、それ?と思った謎の上履き風スニーカー。
遅れてきた割にはだいぶ落ち着きを放っていて、初めて会う私に特にドギマギすることもなく、
「何食べるー?」
と元々友達かのような空気。
見かけによらず意外とこの人女の人に慣れてるのかも。
ユーンさんは昼間っからビールを頼み男らしさをアピール。
おそらくこの方とてもマイペースな方で、本当に落ち着き放ってるユーンさんを見て私も全く緊張することなく普通に会話ができました。
ただ、予想通りというか予想以上に彼の韓国語アクセントの強い英語がなかなか聞き取れず、会話がとめどなく中断。
彼の言っていることがあんまり頭に入って来ません。
というのも彼、初めて会ったからだからかもしれませんが、全くユーモアがなく、会話してても特に面白いことが一つもない…。常に真顔で淡々と事実だけを教えてくれる感じでした。
それによると彼は
- カナダに来て10年
- 3月に仕事を辞めて今は職探し中だけど、働きたいと思うところがない
- 今は失業手当をもらって生活
- 家賃がそこまで高くないので失業手当だけで十分生活できている
- とりあえず来年の3月まで失業手当が出るのでこのままもらい続けようと思っている
- この一年で体重7、8キロ増加
- 料理はする
- 休みがあれば韓国に帰るだけで旅行には行かない
- 韓国の実家は農場
- 趣味は特になし
などの諸情報が判明。
いや、来年の3月まで働くつもりないってアンタ。
よく彼女作ろうって思うね。
さすがに以前婚約していたという話は突っ込めませんでしたが、しゃべった感じからおそらくユーンさんは韓国人としか付き合ったことがない方だと判断。
それは別にいいんですけど、やっぱりコミュニケーションの問題で、相手が何言ってるか分かんないのはどう考えてもストレスです。
このランチ中の1時間半だけでも何度聞き返したことか…。
そしてこの日は風がとても強く、パティオに座ってる間もビュービュー吹き荒れる風が私の身体を冷やし続け、食べ終わる頃には芯まで冷えた体がガクガク震え始めていた私。
寒い寒い言う私を気にすることなく食後のコーヒーを頼むユーンさん。
めちゃくちゃ優しいってウワサで聞いてたけど、うーん。どうかな…
その後お会計になり、会計表が来てもそれを見ることもなければ、財布を出す素振りすらしないユーンさん。
え…もしやこれ全部私が払うの…?
全く動かないユーンさんを見て不安になった私は自ら会計を別にしてもらえるようにウェイトレスさんに頼み、それぞれのお会計を済ませました。
あー、ダメだ。1回目のデートで割り勘とか私ちょっと引いちゃうんですよね…。
紹介してくれたお友達には申し訳ないけど、ユーンさんは彼氏にはならないかな…。身体がガクガク震えるし今日は帰りたいなーと思っていると、
「これからどうする?どこ行く?」
と、ユーンさん。
え、私寒すぎて死にそうなんだよね(てへ)と伝えると
「じゃあ日向を歩こう」
そうゆうことじゃないんだけどー(涙)
断れない私は、少しだけ海沿いを散歩しに行くことに。
歩きながら何を話したかはあまり覚えていませんが、家を買おうと思ったけど職を失ったから買えなかったとか、知り合いの車整備所に空きが出るのを待ってるとかを話したと思います。
海沿いを1時間ぐらい歩き、冷え切った身体が限界を迎えたので、そろそろ帰ろうと提案すると、じゃあ次は韓国料理を食べに行こう、僕はいつでも空いてるから!と、ユーンさん。
悪い人ではないし、リラックスした雰囲気が結婚相手としてはいいのかもしれませんが、なんせ言葉の問題と、特に盛り上がることもなく終わった3時間のデート。そしてランチが割り勘だったことがどうしても引っかかってしまった私はユーンさんを未来の旦那さん候補から削除したのでした。
つづく。
次に進む37歳
お友達を介して韓国人さんに自分のLINEを教えた3分後、早速ピコーン!
うぉ!なかなか行動の早いメンズだ。
名前をユーンサンさん(サンまでが名前)というみたいでまずは初めましてのご挨拶のメールが来ました。
メールでも感じられる爽やかさ、ステキですね。
しかし次の瞬間突然、
「僕、今仕事ないんだ」
聞いてもないのにいきなり重大なカミングアウト!
え。仕事ないんだ。なんでだろうなんて答えようとあたふたしていると
「僕はいつでも時間があるからランチかディナーどっちが良いか聞きたかったんだ」
あー、そうゆうこと。
ってあんまり問題は解決してない上に、早速どっか食べに行くテイ!
まぁ、良いか、その方が手っ取り早いかな、と問題を解決した私はランチを選択。
早速次の休みの日にランチに行くことに。
今回はかなりサクサク事が運んでありがたかったのですが、LINEのやりとりをしてるうちに彼の英語が怪しいということに気づいた私。
お互いが(二人共が)第二言語というだけでカップルにとってはハンデだと思うのですが、そのレベルが低めだと相当好き同士じゃないと関係を維持するのは難しい、と私は思っていて…。私も英語完璧ではないので相手がもっとできないとコミュニケーション厳しいよなー、と会う前から少し不安になってしまいました。
私が韓国語喋れたり、ユーンさんが日本語上手だった!とかならボーナスポイントですが。
その後フツーの会話ラリーが何日か続き、彼は車の整備の仕事をやっていたみたいなんですが、コロナの影響で会社を辞めざるを得なかったらしく、今は次の勤務先を探している状況だということが判明しました。
と言っても彼が辞めたのは3月。この時10月下旬。
もう7ヶ月も仕事してないらしい…。
カナダではコロナで仕事を失った人に対しての給付金が毎月しかもかなりの額(そして何ヶ月も)出るのでそれを利用して…といったところなのでしょうか…。
私の元彼も実は長〜い間無職だったので(そしてぽっちゃり)、ユーンさんを見てデジャブだと思いました。
そうこうしている間にすぐランチデート前日になり、
明日のランチの場所どうするー?と聞くと彼が雰囲気の良いレストランを選んでくれたまではよかったんですが、やっぱり予約はしておらず、翌日(デートの日)が祝日だったこともあり営業してるか不安になった私は念のためお店に電話してみることに。すると案の定明日はお休み。
フランス人の時もそうでしたが、レストラン選ぶならあらかじめ開いてるか(そして席も空いてるか)確認しようとか思わないのかなー。なんで毎回私が電話してんねん、(そして毎回オープンすらしてない)とか思ってしまうのは私だけでしょうか。。。
ユーンさんに明日やってないってー、と伝えると、特にびっくりすることもなく(びっくりしろ。慌てろ。)
「うーーん。どっか行きたいとこある?」
はい、いつものパターン。結局私が決める羽目に。
まぁいいんですけどね。
別の雰囲気良さげでパティオ席があるレストランを予約した私。
なぜか全くドキドキもワクワクもしないのですが、どうなるでしょう、明日のランチデート!
つづく。
デートの後始末
フランス人との苦いだけの初デートが終わり、今後何をどうしたらいいのか分からなくなった私。
いわゆる空っぽになった状態です。
ヒンジを再開したはいいものの、フランス人に言われた
「別れて一ヶ月で次の彼氏を探そうなんてありえない」
の言葉に悔しながらも反応してしまい、彼氏がいるうちにデートしてる訳でもなければ不倫をしているわけでもなく、特におかしなことはしていないはずなのに、なんとなく気まずい気持ちでいました。
そしてマッチングアプリで人と出会ったのが人生初だった私は、デートが終わった後ってどうすればいいか分からずにいました。
冷静に考えれば私にその気がないならもう連絡しなければいいだけの話だと分かるんですが、社交辞令的になんとなくあと1、2回メールを続けた方がいいのかな?みんなどうしてるんだろう?と疑問に思い、
あんなにズタボロになったデートの次の日に「How are you?」とメールしてしまったんです。
もちろん私にその気はなく、フランス人とどうこうなろうとかの気持ちは皆無。むしろもう一生会わないだろうと思ってる相手になぜ私はメールしてしまったのか、悔やまれます。
1時間後にフランス人からボイスメッセージが届きます。
その長さなんと3分37秒。
え…一体何を言うんだろう、この人…と再生ボタンを押すのに勇気が要りました。
ポチッと押すと、それは衝撃の内容で
要約して言うと
「僕の正直な気持ちを伝えようと思う。僕はまた君に会うのは全然構わないよ。君が会いたいって言うなら。
ただ、君はまだ元彼と別れて一ヶ月だ。5年間乗って来た列車を乗り捨ててすぐに違う列車に乗り換えようとしている。僕には考えられない。到底理解に苦しむ。やってもいいことだとは思えない。
そしてそうやって君がジャンプして乗り換えた男に僕はなりたくない。
僕は自分と同じように完全にReadyな人と出会いたいと思っているし、僕はそんな(乗り換える過程の)君とデートし続けるのは難しいと思ってる。あと数ヶ月、一年してまた会いたいと思うなら僕は会うのは構わないよ。
君はかわいいと思うし、時計の針は進むけど焦ることないさ。」
でした。
告白してもいないのにフラれるとはまさにこのこと…。
勘違いも甚だしいフランス人に対しての怒り(50%)と、そんなやつに乗り換えてんじゃねーと言われる悲しさ(45%)に、そんなやつに焦るなと諭される情けなさ(5%)と…。
すごく辛かったです。このメッセージを聞いた時は。
実際ちょっと泣きました。ムカつくのと悔しさとで。
今でも彼は
「あーあまた日本人に好かれちゃったなー。俺って罪だな」
とか思ってると思うと(想像ですが)頼むから早くヨーロッパに帰ってくれって思っちゃいます。
あんなに甘いメールのやり取りを2週間続けてやっと会えた旦那さん候補がこんな形で終わるとは夢にも思いませんでしたが、初めてのマッチングアプリ一人目としては十分すぎるくらい思い出に残りました。
フランス人よ、二度と私の目の前に現れるな。
そんな、傷心&おこの私を見かねた友達の友達が韓国人のお友達を紹介してくれるなんて言い出したんです。
願ってもみなかった紹介話!
そうそう、デートアプリで出会うより知ってる人の知り合いとかの方がよっぽど信用できる〜。
紹介してくれるお友達曰く
「顔はかっこいいか分かんないけど、性格はめちゃくちゃいい」
とのこと。
とういうことはかっこよくはないね。
友達が送ってきてくれた写真もなぜかサングラスでお顔よく拝見できず。
そしてぽっちゃり…。(顔もパンパン)
でも性格の方が大事だから!
フランス人の次だったのもあって、天と地がひっくり返っても性格。顔とか体型なんてどうでもいい。(失礼)
聞いた話によるとこの方、婚約していたらしいんですが、婚約破棄になった経緯があるそうで。
ということはこの人はフランス人みたいに一ヶ月がどーとか5年がどーとか言わないんじゃない!!?(完全にトラウマ)
と光を見出した私はお友達を通してこの韓国人の彼にLINEの連絡先を教えたのでした。
つづく。