37歳からの血まなこ婚活日記

まさか自分がこの歳まで結婚できないなんて夢にも思わなかった売れ残り女子が、アラフォー目前にして本気の婚活を始めました

血まなこ婚活に終止符を打つ瞬間

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まずはカナダでの結婚事情のお話から

konkatsuincanada.hatenablog.com


なんでも知ってるおじさまがくれたアドバイスは予想に反したものでした。


それはコモンローの方が離婚する時いろいろ厄介だということ。


”結婚”というステイタスは法でしっかり守られているからこそ”財産はきっかり半分”などの決まりが一見ややこしいようにも感じますが、コモンローはそういった決まりがないために離婚の時とても揉めやすいそう。


離婚の時の状況がどんなものになるかは今の時点では想像もできませんが、泥沼で憎しみ合いながら弁護士をたてて財産配分を決めなければいけない可能性は誰にでもあるもので。


そんな時にコモンローだと財産分与の決まりが全くないので、いわゆる”彼氏・彼女”の状態と変わらないらしく、かと言って子供がいる場合はお金の取り決めは必ず必要になってくるし・・と、おじさまの周りの人たちのコモンロー離婚例を何件かあげて説明してくれました。


言われてみればまぁ確かに。


私自身は元々結婚したい人なので、このおじさまの意見が追い風になり、私の背中をぐいーっと押してくれました。


家に帰って早速ポン太くんにこのことを話すと、予想に反して全く反論されず、「あ、そうなの?じゃあ結婚しよう。」


とあっさり。


え!?いいの!?


喜びを隠しきれない私に「じゃあ誕生日の日に結婚するか」と付け加えてくれました。


冷静に考えれば未だにプロポーズされていないのですが、ゆるゆると結婚に向かって進んでいる私たち。


しかしそれにしても私の誕生日は10日後・・・。


急いでオフィシェント(神父さん的な役の人)に連絡をし、確認が取れたところで今度はお互いの証人にも当日来てもらえるか依頼。(私の方の証人をしてくれる友達は結婚式の10日前に証人として招待されたのは生まれて初めてと言っていました。そりゃそうだ。)


ポン太くん側の証人探しが予想外に難航し、こちらはなんと式の3日前ぐらいに確定(ありえん)。


なんとか証人二人もゲットして、カナダのマリッジライセンス(日本でいう婚姻届をもらうための手続き用紙)もゲットし(この登録料がナゾに$100かかる)なんとか結婚式までに必要な人と物を揃えた私たち。


そして結婚式・誕生日当日の朝。


二日前まで2週間ほど快晴が続いていたのが嘘のようなどんよりとした灰色の雲に霧雨が降っていました。


普段の行いそんなに悪いかな・・と自分を呪う気持ちを抑え、自分で髪の毛をアップし、ポン太くんの髪の毛もセット。
撮影で着たウェディングドレスに着替え、小雨が降る中車に乗り込みいざ出陣。


途中で小さなブーケをピックアップし、オフィシェントと証人たちとの待ち合わせ時間ちょうどに着いた私たち。
着いてみるとお友達数人も来てくれていて、私たちを入れてちょうど6人のコロナ制約通りの人数。


お互いの両親は日本にいるので参加できず、「本当にこれ結婚式なの?」というレベルの極小結婚式です。


ミニ結婚式を挙げる場所に選んだのは数十種類の花々が咲き誇ることで有名な市内随一の公園+植物園。


キレイなバラ園もあるところで、満開だったら結婚式を挙げるのにもってこいのステキな場所だったのですが、この頃はまだバラがシーズンではなく、さらにこの日は雨。


オフィシェントさんの提案で屋根がある広いベンチの下でセレモニーをすることに。


いざセレモニーを始めようとするとそれまで小雨だった雨がバラバラと大粒の雨に変わり始め、なんだか笑えてきました。


雨のせいかこの日はこの公園の利用者もかなり少なく、大勢の人からジロジロ見られないのは良かったですが・・。雨で良かったことを無理やり挙げようとすればそれぐらいです(涙)


コミッショナーさんは古くて難しい英語で”夫婦はいかなる時も協力し・・”的なことを話し始め、時折私たちにその難しい文章をリピートさせます。
事前にその文章がメールで送られてくるから暗記してくる、という噂を聞いていたのですが、私たちのオフィシェントさんはアドリブ派なようで、事前打ち合わせはおろか、メールもゼロだったため、難しい英語の長めセンテンスを一発勝負でなんとなくリピートせざるを得ませんでした(トホホ)


式が始まると同時になんだか突然感動してきて涙がじわりと溢れた私。


お友達たちが動画を撮ってくれている中「泣いちゃいけない!」と必死でこらえようとした涙は頬をつたい、「ああ、化粧が崩れる〜ハンカチ持ってきてない〜」とまさか自分が泣くことなんて全く想定していなかったためプチパニックに。


するとセレモニーを止めることなく英語を話し続けながらオフィシェントさんがティッシュをさらっと私に手渡してくれました。


さすがオフィシェントさん。やっぱり泣く花嫁が多くいるんでしょうか。


最後に私たち二人ともに" I do "と言わせ、指輪の交換をし、誓いのキス、というほぼ日本の結婚式と同じ流れでした。


雨の中わずか25分ほどの形式上だけで、ウェディングケーキもなければ参列者もほぼ無しの小さな小さな式でしたが本当にやって良かったと改めて思います。


結婚することを決めてその約10日後に本当に遂行しちゃう辺り、自分のフットワークの軽さを感じずにいられません。


ポン太くんと知り合ってから6ヶ月半での結婚となりました


人生においてとても大きな決断をフットワークと言っていいものか分かりませんが、誰かが言っていたように人生においてタイミングと勢いが大事な時ってあるのかもしれませんね。


まさか本当に自分が結婚できたなんて今でもにわかに信じられませんが、これからはポン太くんのことを旦那さんとしてちゃんと支えていかないとな、と改めて決意を固めた日なのでした。


つづく。