ポン太という人間
私の婚活は今ポン太さん一択。
かと言ってそこにがっついているわけでもないのですが…。
ポン太さんとは二回会って、その時も特に次会う約束をするでもなく頻繁にメールをするでもなければ特に意識することもなく、自分の中では友達感の強い相手ではありました。
ただ3、4日メールしない日が続くと、自分の中でなんとなく
”あ、そろそろポン太さんにLINEしてみよう”
とふと思わせるところがなんとも不思議な存在でもありました。
二回目にポン太さんと会って約10日後の夜、家でくつろいでいる時になんとなくポン太さんにおつかれさまー、とメールしてみるとすぐに返信が返って来て
「今から飲みに行く?」
特に会いたいとも飲みに行きたいとも一言も言っていないのにいきなりのお誘い。
実はこの時たまたまうちの近くに知り合いとご飯を食べに来ていたらしく、そのご飯がもうすぐ食べ終わって解散になるのを見計らっての飲みへのお誘いでした。
なんともタイミングよくメールしたもんだ、私も。
この時点ですでに夜10時近かった上に、コンタクトからメガネに変え完全にくつろぎモードに入っていた私でしたが、こういうノリのいい人が大好物な私は二つ返事でポン太さんに会いに行くことに。
急いで着替えて再びコンタクトに変え、秒で化粧を済まし、近くで待っているポン太さんに会いに行ったまでは良かったものの、カナダのコロナ対策の一環で夜10時以降はお酒が提供されないという事実に気づいた私たち。
結局開いている飲食店はほぼなく、仕方なく24時間営業のデニーズでお茶だけすることに。(化粧までしたのに近所のデニーズでお茶だけという拍子抜け)
行き場を失った若者たちが溢れる廃れたデニーズで彼が話し始めた内容は自らの服装について。
今まで聞きたくても聞けなかった彼のピチピチの洋服についてやっと話せる機会が巡って来ました。
この日の彼の服装はまさにピチピチの”上野クリニック”
90年代トレンディードラマの代名詞、吉田栄作が着てたらかっこいいであろうタートルネックも、ポン太さんが着るとどの角度から見てもダサい。
想像してください。
が
です。
そしてその上野クリニックの上に羽織っていた上着は玉虫色のピチピチダウンジャケット。
一体どこで手に入れたんだろう、という疑問を抱かせるアイテム。
聞くにポン太さんはここ3、4年服を全く新調していないらしく、この玉虫色ダウンは10年ものだそう。
さらにここ数年で体重がかなり増加しているみたいなので全ての服が面白いほどにピチピチ。
”多分もうちょっとカジュアルな服装の方が似合うと思うし、やっぱりサイズ感って大事だからそろそろ新しい服買ってもいいかもね”
と私なりにやんわりアドバイスしてみたところ
「え、じゃあ俺服買うわ。うん、服買おう。あ、そうしよう。」
と少しずつやる気になってきたポン太。
とはいえこの手のタイプ(大学生タイプ)の人はヤルヤル詐欺が多いので特に深くは信じず聞き流していると
「今度服買うの付き合ってくれない?」
と想定外に自ら打診してきました。
今までの彼氏もいつも私が洋服を選んでいたこともあって、男の子の服を選ぶのが大好きな私。
待ってましたとばかりにこちらも二つ返事で快諾。
次のデートはポン太さん改造計画になりそうです。
こうして会うたびになんだかんだポン太さんとの距離が少しずつ縮まっていくのを肌で感じ、次会う時は彼の服装を変えられる!と思うと俄然やる気が湧いてくる私。
このデニーズでのお茶タイムが私の心をぎゅーっとポン太さん寄りに引き寄せました。
(未だに)全くタイプではないですが…。
次の休みの日に洋服を買いに行く約束をし、この日は夜の11時半頃解散。
ポン太さんの仕事は朝早く、この次の日も朝6時に起きないといけないのですが彼はいつも「余裕っしょ」と言って夜遅くまで私に会うのも厭わず、電車に乗って私が住むダウンタウンまでやってきます。
この週は彼の仕事のスケジュールがかなりタイトで、朝7時から3時半まで仕事をし、一度家に帰って仮眠後再び夜10時から次の日の朝10時まで夜勤という過酷極まりないスケジュールで「今週一日2、3時間しか寝てない」と信じられないことを平気で言う根っからの大学生タイプ。
それでいて羽が生えたようなフットワークの軽さで私に会おうとしてくれるところが理解できない、というか信じられないというか嬉しいというか愛おしいというか…。
この彼のフットワークの軽さとノリの良さがぐんぐんと私を惹きつけるのでした。
つづく。
ここ3ヶ月での婚活日記まとめ
ここでこれまでの出会いをまとめてみようと思います。
元彼と別れたのが9月
マッチングアプリ(ヒンジ)にて婚活スタートをしたのが10月
その後ヒンジでマッチした数 8人
そのうち実際会った人数2人(もう1人会う予定でしたがコロナのせいで叶わず)
①フランス人: プロフィールはすこぶる良く会う前までが最大のピーク。会ってガッカリ、中身ペラペラ。自分大好き勘違い野郎でした。もう二度と会いたくない。
②アルゼンチンさん: 見た目、中身、デート、可も不可もなく。何に対してもやる気(覇気)が感じられずどうにもこうにも惹かれない。2回会って全くドキドキしないメールのやりとりに嫌気がさし自分から連絡を断つ。
友達の紹介で知り合った人数 2人
③ユーンさん: 韓国人に見えない丸っこい顔と身体。無職。英語での会話に悪戦苦闘しデートなかなか楽しめず。世界レベルの優しさと聞いていたものの、そのポイントを探し出せずデートは終了。特に魅力を感じられなかったのでその後連絡はせず。
④チャイニーズカナディアンさん: ハイスペック綺麗好き男子。彼のインスタは己の写真満載。仲の良い友達の紹介だっただけに期待値はかなり高かったものの、会ってみると全く惹かれず、お互いあまり話すことなくすぐにフェードアウト。
10月から婚活をスタートし、合計4人に会ったものの全てうまくいかず絶望。ヒンジ以外のアプリを探し始めペアーズ海外版を発見。
ペアーズ海外版でマッチした人数は8人で
そのうち実際連絡を取り合った人数 3人
⑤シバさん: ペアーズでマッチした日本人。森林火災の消防隊でかなりちゃんとしてる印象の好青年。本人から送られてきた彼の写真は全くタイプではありませんでしが、女性を気遣える優しさが見え隠れするメッセージから期待は膨らみ、会ってみたかったですが遠いところに住んでいる為叶わず。
⑥ポン太さん: ペアーズでマッチした日本人二人目。プロフィールの写真事件があり、会う前の期待度はマイナススタート。実際会っても外見には全く惹かれませんでしたが、ノリが良く、よく笑い、一緒にいて楽しいタイプ。加えて女性に優しくできる為マイナスからの加点方式にて毎回ポイントを獲得。連絡が続いている唯一の人物。
⑦YKさん: ペアーズで知り合った日本人三人目。アメリカからの国境を越えてのマッチ。顔、年収、メールのやり取り全ていい感じで距離的には車で6時間先ぐらいなので会えないことはないですが、コロナでカナダーアメリカの国境封鎖中につき、近いうちに会える可能性ほぼゼロ。
と、別れた直後からアクセル全開で飛ばして来た私が3ヶ月間で直接会った人数は5人。
その5人のうち今現在も連絡を取っているのはポン太さんのみ。
言ってしまえばポン太さんはこの5人のうちの誰よりも最初っから期待度が低く、限りなく底辺に近い
「どうせまたうまくいかないだろうし、めんどくさいから会うのやめようかな」
レベルでした。
でも会ってみると一緒にいて楽しいし、何よりいろんな場面で優しくしてくれるのがとっても嬉しくてついつい会ってしまうタイプで、本当に人って会ってみないと分からないんだなぁ、と改めて痛感。
ポン太さんは恋愛としてはうまくいかなかったとしても今一緒にいる時間は無駄ではなかったな、と思えるような人物で、こういう出会いをマッチングアプリを通してできたということはとても大きな財産だと言えます。
ただマッチングアプリって思っていたほど楽しいものではなく、実際切羽詰まっている時にやると駆け引きゲームみたいで正直かなり辛い。
この歳で結婚、子供を視野に入れつつパートナーを探すというのは、自分の中のストライクゾーンをかなり広げて、相手の欠点や嫌なところを仏の目で見過ごす能力(つまり今まで90点で合格点だったところをその合格点を50点にまで下げられる能力)が要求される気がします。
実際ポン太さんの見た目は全くタイプではありませんが、やっぱり年齢が上がれば上がるほど見た目には大きく目をつぶらないといけないのかな(ヤダけど)、と自分を自分でなだめてもいます。
今までは一人の人と付き合うと4年も5年も付き合っていた私ですが、次こそそんな悠長なことをしている時間はないので、見定めが肝心。
ポン太さんとメッセージが続くようになってからはヒンジのプロフィールを停止し(ペアーズは停止ができないのでそのまま)、とりあえずポン太さんともう少し会ってみることに(あっちも会いたいならの話ですが)。
コロナ渦で新しい人と(友達にすら)会うのがさらに難しくなって婚活は困難を極めますが、アプリなり友達の紹介なり何かでご縁があってそれなりの出会いが出来たらラッキーぐらいの気持ちで気軽にできたらいいですね。
ポン太さんとのやり取りはこれからも続きます。
つづく。
ポン太さんとの初デート②
ラーメン屋に到着した私たちを待っていたのは店へと続く行列。
ここカナダでもラーメンは大人気でほぼ毎日行列が絶えません。
この日は6時過ぎに着いたにも関わらず私たちの前に5組ほど並んでいました。
並んでも食べたいかお互い意思を確認し(二人とも並んでも食べたい)列に並ぶ私たち。
ノリで並んだのはいいけれど、この人とは今日初めて会ったばっかりだったとふと我に返ると外で立たされながら話す状況になんだか気まずい思いがしてくるもので。
付き合いたてのカップルがディズニーランドで3時間待つ間にどんどん気まずくなっていく状況よりも今日会ったばっかりの人とラーメン屋に並ぶ今のこの状況の方がよっぽど気まずい…。
この日はとても寒く、外気温3度。
あと何分待てばいいんだろうとよぎった瞬間にポン太さんが
「寒いですよね?僕お茶買って来ましょうか?」
・・・え!
予想外の優しさ発言に思わず言葉を失う私。
もちろんここは遠慮をし、”大丈夫です大丈夫です、きっとそんなに待たないだろうし”と言ったにも関わらず
「いや、買って来ます!」
と列を抜けた彼。
え、なに、この人、優しいの?
寒い時にジャケットを脱いで貸してくれる男子が最高峰だと思ってましたが、出会ってまだ間もない期間でジャケット戦法が使えない時はお茶っていう手があったか!
何度も言いますが見かけによらず(本当に失礼)やりよるポン太。
コロナで席数を激減させているラーメン屋の列は微動だにせず、ポン太さんが近くのカフェで熱々の緑茶を買って戻ってきた時も私たちの順番は全く変わっていませんでした。
お茶も手に入ったことだし覚悟を決めてポン太さんの過去の恋愛について聞いてみると、なんと彼前回(約一年前)の彼女は20歳の子だったらしく…。
一年半付き合って別れることになったそうなのですが、これを聞いて彼が大学生の雰囲気を醸し出している理由になんとなく筋が通りました。
しかも付き合い始めた当初、彼女はまだ19歳。ポン太33歳。
犯罪レベルの若い彼女をゲットしていたなんて、やっぱりポン太はタダモノじゃない。
でももう私は37だし、19歳の子は惹かれても37歳からしたらポン太さんの魅力を理解するのはなかなか時間がかかるかもなぁ…。優しいのは優しいけど。
と、ここでようやくラーメン屋に通された私たち。
ハッピーアワーでも散々飲み食いした後のラーメン。
いつもは必ず替え玉する私ですが、今日は十分食べたしやめておこう、と踏んだにも関わらず、
「替え玉しないんですか?しましょうよ。すみませーん、替え玉ください」
と勝手に私の替え玉を頼む彼。
強引ではありましたが、いっぱい食べる人(食べさせてくれる人)は私も大好きなので、なんかちょっと嬉しかった私。
なんとこのラーメンのお会計もポン太さんが済ませてくれました。
またまたポン太株上昇。
さすがにラーメンでお腹パンパンになったのでこの日は終了。
結局初めてのデートで6時間近く一緒にいました。
家に帰るとポン太さんからLINEが。
「すごく楽しかったです!また行きましょう!」
うん、期待してなかったからか(失礼)私もとっても楽しかった。
狙ってか狙わずかは分かりませんが、自然に女の子に優しくできたり、気を遣えたり、お会計の時は男らしさを見せたり、ジャイアン的見た目からは想像できないそのギャップが、いい意味で私にサプライズを与えてくれました。
実際男性として興味があるというよりかは人としてもうちょっと知りたいと思う感じでしたが、少なからずまた会いたいと思わせる何かがポン太さんにはあるんですね。
実はこの時ヒンジで一人の白人カナディアンさんとマッチしていて、かなりいい感じにメッセージをやりとりしていました。
写真で見る限りは顔や服装は結構好みだし、何よりメッセージの返事がポンポン返ってくるのでサクサク話が進んでとても気持ちよくやりとりができていました。
お互いに、会ってみよう!というノリになり、彼がレストランを予約してくれて(これは今までにない快挙)会う約束をしていたんですが、この彼はルームメイトと住んでいるのでカナダ政府が始めたコロナ対策(一人暮らしの人同士以外は会ってはいけない)により、彼と会う計画が見事に絶たれました。
ちゃんと政府の言うことを聞くところはポイント高いんですが、ぶっちゃけ会ってみたかった〜。
本当はそのカナディアンの方に大いなる期待を寄せていてポン太さんには微塵も期待を寄せていなかったんですが、人生ってそうゆうもの。
心の中ではポン太さんじゃなくてこのカナディアンと会ってみたかったよ、とかポン太さんに会う前は思っちゃっていましたが、実際会ってみたら彼は彼でとてもいい人だし(終始上から)、誰と波長が合うとか恋愛が始まるとかは会うまでは本当全く分からないものです。
この時点でポン太さんと次に会う約束はしなかったので本当にまた会うことになるかは確かではありませんでしたが、この日から3日後に彼から
「今から飯行きません?」と大学生ノリなLINEが届き再び会うことに。
2回目のデートでは居酒屋に行き、敬語から完全にタメ口になったポン太さんは大学生感をさらに増長させ、これから自分でビジネスをしていきたいと夢を語っていました。
ポン太さんはまぁまぁ稼げている仕事をしているのですが、一生今の仕事をするつもりはさらさらないらしく、暇さえあれば今後の起業について考えているとのこと。
この歳で会ったばっかりの私にこんなにキラキラ夢を語れる人もすごいなぁと。
夢を語る男はかっこいい場合とめちゃくちゃダサい場合大概どっちかなんですが、ポン太さんはなぜかどっちでもなくちょうど中間。
かっこ良くもなく、ダサくもなく。
本当に実行に移せるかどうかは別にして、仕事や将来にちょっと熱めの何かがあるのはないよりはいい、ということで0.5ポイント獲得。
この日のお会計もすっと立ち上がってどこかに消える(店員さんを見つけて払ってくる)スマートペイスタイルで全部払ってくれたポン太さん。
うーん、未だに外見だけには全く惹かれないけどなんだかポン太さんちょっとずつ気になってきたかも。
つづく。
ポン太さんとの初デート①
ポン太さんの第一印象は年齢よりも若々しく、終始ニヤついてる感じが下手したら大学生にも見えるような雰囲気。
言い換えれば大人の男の魅力は皆無ですが、親しみやすさは抜群。
こちらもビールを注文した後、私は彼に”自分は一般的な女子より食べる方“で、とカミングアウトをし、食べ物を何個か注文してもいいかと尋ねると
「お、いっぱい食べるんですか?いいですねー!」と大食いに関して少し引けを感じている自分としては容認された気がして思わずホッ。
お酒を交えてポン太さんとはカナダに来た経緯や仕事のこと、家族や友達のことを話し、初めて会う人の割にはかなり会話が弾みました。
彼は自分の話40%、相手の話60%ぐらいの割合でこちらに気持ち良く話をさせてくれるタイプ。
私の話をウンウン聞いては時たま”ガハハハ!”と豪快に笑い、彼のお酒は進みに進んでビールを6杯もおかわり(!)
どういう経緯でこの話になったかは覚えていませんがポン太さん曰く一年で体重が8キロ増加したらしく、自ら「自分は今ジャイアン感しかない」と吐露。
奇しくもこの日彼が着ていた服には太めのセンターラインが一本。まさにジャイアン。
上に羽織っていたジャケットはきっと数年前の痩せているときに買ったものであろうと容易に推測できるレベルでピッチピチ。
なぜかポッチャリさんに縁がある私は5年付き合った彼もぽっちゃり。友達に紹介されたユーンさんもぽっちゃり。そしてポン太さんもぽっちゃり。
実際ガリガリさんよりはポッチャリさんの方が好きなのですが私だってできればスラッと背の高いイケメンのパートナーに憧れます。
そしてどう考えてもポン太さんの顔は私の好みではなく、服装もなんか残念。
容姿に関して言えば誠に失礼ですが惹かれるポイントは全くありませんでした。
しかしとっても話しやすい人だし聞き上手。
楽しい時間はなんとも早く過ぎるもので気づけばハッピーアワーが終わる6時に。
自分でも初めてのデートで3時間も楽しく話せると思っていなかったのでかなりビックリしました。
これはひとえにお酒の力なんでしょうか。そういえばヒンジや紹介で出会った男たちとは一度も一緒にお酒を交えていませんでした。
ハッピーアワーも終わったしそろそろ出ましょうかということになったところでおもむろに立ち上がるポン太さん。
トイレかな?と思い特に気にしていなかったのですが、戻ってきた彼はなんとお会計を済ませてくれていました。
スマートペイ!
これには本当にビックリ。見かけによらず(失礼)なかなかかっこいいことをしてくれた…。
二人ともかなり食べて飲んだのでそうそう安い値段ではなかったはず…。
何より私には何も言わずに自らお店の人を捕まえてお会計を払いに行ってくれたところがなんとも高ポイント!
ここでポン太株急上昇。
私も払いますとオファーしたものの涼しい顔で拒否。
ポン太、やるな。
お店を後にし、さすがにこのまま帰るだろうと思いきや
「ラーメン食べ行きません?」
とポン太さん。
そのノリの良さといっぱい食べてくれる男子歓迎の私は二つ返事で承諾。
ノリノリで歩きながらまた会話がスタート。
実は私たちが行ったハッピーアワーのお店のエリアがホームレスが多くいるエリアでお世辞にも安全とは言えないところでして。
それを実は彼が気にしてくれていて、この日の待ち合わせ自体を店集合ではなく、どこかで落ち合って一緒に行った方がいいかなと思ってましたとか、危ないからラーメン屋までバスに乗りましょうとか、所々で優しさ溢れる発言が飛び出してポン太、またまたポイントを獲得。
なんだろう、この色男発言は。
わざとなのか?計画的犯行なのか?
本当に見かけによらずなかなか女の子をキュンとさせる術を持つポン太さん。
バスに乗り込み二人席に座って距離が一気に縮まると徐々に敬語からタメ口になり始めた彼。
そういうところはさすが大学生の雰囲気を持つ男。
私としてはまだまだ初日だしそう簡単に隙を見せたくないので(なんの戦い)彼のタメ口の雰囲気に流されることなくこちらは終始敬語。
その私の崩れない敬語っぷりを見てはまた敬語に戻るポン太。
そのやりとりが少し面白くなってきたところでラーメン屋に到着。
つづく。
コロナ渦でペアーズで知り合った男子と会うことになった件
ペアーズでの返信がめちゃくちゃ遅い日本人男子二人目のポン太さん。
彼はペアーズをそんなにチェックしないらしく、早々と
とスローな返信とは裏腹にどうやら行動は早いタイプ。
特に彼に対して良い印象があったわけではないし、最初っから飲みに行って大丈夫かなぁ、と正直迷ったんですが単刀直入に聞いてきてくれたのも少し嬉しかったし特に断る必要はないかなと思い承諾。
LINEを交換してからは彼の返信が100倍早くなり、サクサクと会話。
お酒が好きで、飲みながら人と話をするのが好きだというポン太さん。
確かに海辺の散歩だけよりもお酒や食べ物を交えての方が会話は弾みますよね。
LINEで話す感じは若者っぽく、(でも34歳)敬語ではあるんですがちょっとアホっぽさが出てる感じでした笑(失礼)
でもとっても一生懸命に私の好みの店や、都合のいい時間帯や日時を聞いてくれてとても好印象。
とりあえずお互いが休みの日に私のオススメの店にハッピーアワーに行くことに。
実際会うことが決まったところでポン太くん情報をおさらいしようとペアーズの彼のプロフィールを見直してみると…
写真が変わってる!(悪い方に)
マッチした時はお顔の写真が二枚あって、どちらもかわいらしい笑顔の写真だったのに、なぜかその二枚が削除され、思わず誰?と思ってしまったぽっちゃりで口を一文字にした真顔の写真に切り替わっていました。
え・・・・この人とマッチした記憶はない・・・
でもどう考えてもこのぽっちゃり写真の方が画像もクリアで、たった今カメラを起動して撮ってみました的な写真で、数日後に私が会う人はきっとこの更新された方の写真の人だな・・・。(太ったんだな・・・)というなんとも言えない思いに駆られました。
しかしこの写真を見てしまったからってやっぱり会うのやめましょうなんて言えないし、カナダに住んでる日本人と知り合う絶好の機会ではあるし、もしかしたらめちゃくちゃいい友達(友達以上はないだろうと予測)になれるかもしれないし…と腹をくくってこのまま予定通り会うことを決意。
そして迎えたハッピーアワーの前日の夜。
カナダでのコロナ件数が劇的に増加したことにより州保健当局が緊急会見を開き新しい制限を前触れもなく発表。
それによると”同居家族以外とは外で会ってはいけない”
は?
意味が分からずオンラインニュースに目を通すと、同居家族など大半の時間を共に過ごす人以外とつるんではいけない、と決まったらしく飲み会はもちろん、友達との食事なども同居家族以外とは全てNG。
それまでは"Safe Six"と言って6人までの集まりだったらオッケーだったんですが、それを撤回する信じられないほど厳しい”人と会ってはいけないルール”
これが発表されたのがポン太さんと会う前日で、せっかく会うって決心したのに前日にこんなお触れで会えなくなるなんて最悪、と思ったものの内心
”あ、じゃあやっぱり会わない方がいい人ってことかな”
との思いもよぎりココロは複雑に。
しかしこのお触れを詳しく調べてみると
一人暮らしの人同士は1対1なら会ってよし
ということが判明。確かに同居家族がいない人はだーれとも会えないなんてそれは精神衛生上良くないですよね。孤独も孤独。
ポン太さんとLINEで長々話し合った結果、お互い一人暮らしなので会いましょうということになりました。
次の日
3時のハッピーアワーちょうどにお店に着いた私。
辺りを見渡してもポン太さんらしき男性がいないので、これはまた例によって5分後に後ろから登場するパターンか、と思いスマホに目をやると15分程前にポン太さんからLINEが届いていて
おおおお!これは婚活始まって以来初めてのパターン!
さすが日本人!時間厳守!(というか早い)
そそくさと店内に入り、時間ぴったりに来てしまった自分を少し反省もしつつ、ついにポン太さんと対面。
ビール片手に
「あ、どうも!」
にやけた口が閉まらないタイプの笑顔を見せるポン太さんはやっぱりぽっちゃりさんでした。
数日前にアップデートされたペアーズの写真と同じ顔!(涙)
つづく
婚活ストレスと戦う時期
元彼と別れてからここまで2ヶ月。
別れた瞬間から一度も立ち止まることなくタイトル通り血まなこに、必死に、未来の旦那さんを探しまくってきた私。
仲のいいお友達からは「あんまり必死にやっても出会わない時は出会わないからゆっくりでいいんじゃないー?」とアドバイスをもらっていたにも関わらず、”そんなのんびりしている時間はない!”と一蹴していました。
改めて考えてみると私は今完全に空回り状態。
アプリやお友達を通してこの2ヶ月で5人の方とお会いしましたが全てうまくいかず。
ブログには書いていませんが、もう一人お友達を介してイケメン中国系カナダ人も紹介してもらっていました。
この方は整ったお顔を持ち、自分で会社を立ち上げて情熱的に仕事をし、さらにはとてもキレイ好きとの噂で。
カナダ生まれ男子なので英語の問題もないし、キレイ好き大好きな私としてはこの闇に差した一筋の光としてかなりの期待を寄せていました。
しかし…二人ではなくお友達も一緒に三人で会った結果彼が主に話しかけていたのは私ではなく友達。
さらには私が知らない二人の共通の友達の話をしたり、この間楽しかったよねー、と私は完全に蚊帳の外。
夜に会ったわけでもないのに”今日はもう疲れたから帰ろう”的なことを言い出し、正味1時間ほどでこの会はお開きに。
帰り際”今度はみんなで韓国料理に行こう”と言い出した彼でしたが、彼は特に私には興味なさそうだったし、そんな彼を見て私も興味が湧きませんでした。
悔しいから言うわけではありませんが、実際会ってみると思っていたほどイケメンでもなく、そして失礼ですが背がめちゃくちゃ低く、やっぱり写真だけで期待するのはご法度だなあ、と改めて痛感。
この日も家に帰ってからなんだか心にピューピュー風が吹いた気がしました。
その隙間を埋めるべく新しい出会いを求めてヒンジのプロフィールを再びオン。
この行為もやっぱり心を消耗させるんですが、今立ち止まったら後で後悔する気がして。
と、そんな時1週間ほど前にペアーズでメッセージを送った日本人男子からなんとメールが返ってきました。(シバさんに続き二人目)
返信遅。
彼は私と同じ街に住んでいることが判明し、すぐに返事を返すものの、あっちからの返事がとても遅く、テンポよく会話ができないことも判明。
はぁ。
ここへ来て婚活疲れというかマッチングアプリ疲れというか、細かいことなのかもしれませんがいろんなことがかみ合わず。
本当に一筋縄ではいかないもんですねぇ・・・
こんなに真剣にパートナーを探したことがなかったのですが、いざ探してみるとこんなに苦労するものかと改めて打ちのめされます。
彼氏を探している時にはできず、欲しいと思っていない時にできたり、逆に彼氏がいる時に他にもいい人がたくさん現れるあるあるって本当にありますよね。
このストレスを抱えるのが無駄なのか、はたまた未来への投資だと思って続けるべきなのか。
自分の将来を考えると不安にさいなまれますが、別れてからまだ2ヶ月(もう2ヶ月)。今は婚活ストレスに負けず前向きに明るくチャレンジする期間かな、と今後も頑張っていきたいと思っております。
つづく。
期待するは海外版ペアーズ
2週間半ぐらい連絡を取り合っていたアルゼンチンさんが終わりを告げ、次に連絡を取り始めたのは日本のマッチングアプリ、ペアーズ海外版でマッチしたカナダ在住日本人シバさん。
彼のプロフィール写真は全て大きめのサングラスをかけている写真でお顔はなかなか拝見できずだったのですが、職業が消防士。
消防士ってだけでなぜか分からないけどちょっとマッチしてみたくなった私。
あと他に二人、このペアーズでマッチボタンを”えいっ”と押し、シバさんを含む3人とマッチ。
この海外版ペアーズはメッセージをやりとりしないと相手がカナダのどこに住んでいるのか分からないので、マッチ後メッセージを待つ…
…のですが…数日間待てども暮らせどもメッセージが来ない・・・
なんでメッセージ一人も送って来ないの!?
3人いて3人とも送って来ないってどうゆうことー!?
日本男子はそこまでモヤシなのかと大きく落胆。
仕方がないので自分からメッセージしてみることに。
3人とも全く同じ”カナダのどこに住んでいますか?”と送信。
すると約5分後にシバさんからメッセージが!
カナダの同じ州には住んでいるものの、私が住んでいるところから車で6、7時間行った小さな町に住んでいるとのことでした。
そしてなんと山火事を消す専門の消防隊さんらしく、今年アメリカ西海岸で猛威を振るった山火事を消しにアメリカに数ヶ月出張。この時はアメリカから戻られたばかりで、まだ14日間の自己隔離期間中のホテル滞在でした。
この後毎日のようにメッセージのやり取りが続き、お互いの仕事や住んでいるところについてなどのラリーが続いたのですが、めちゃくちゃ礼儀正しい方みたいで、言葉がとても丁寧。
そして女の子を持ち上げるのがうまい。まだプロフィールの写真しか見てないのにチャーミングだの、美容師の仕事は素晴らしいだの言われメッセージにも関わらず恥ずかしくなっちゃいました。蜜月期の私とフランス人を思い出します…。
彼は自分の仕事に誇りを持ちつつとても謙虚で、日本人で身体も小さいながらカナダの山岳消防隊になれること自体素晴らしいことなのにそれに驕ることなくさらに世の為になることを考えている感じでした。
ペアーズにはお顔が拝見できる写真がなかったので本人に直接写真をリクエストすると、3枚ほど送ってくれたのですが…
正直全く私のタイプの容姿ではありませんでした…。
しかし今までの失敗を振り返ると合わなかったのは容姿よりも中身の方だったので、こんなにステキな(であろう)人を容姿で切ってはいけないと自分を大きく律し、空港のホテルで自己隔離が終わった後に会えるか聞いてみたところ、隔離後はチームごと全員一緒にベースに戻るので今回は会えないとのことでした。
しかも制服しか持っていないとのことで…。
残念・・・。
なんせ彼が住んでいる地域に戻ってしまったら車で7時間なのでなかなか会うことはできません。
と思いきや、車で7時間なんて全然遠くないと、12月のどこかで私が住んでいる街まで会いに来るとのこと。(彼にとったら大都会)
12月にスイーツ食べに行きましょうと誘われ会う約束をしたまではよかったんですが、これでうまくいったとしてもどう考えても遠距離恋愛になってしまうし、自然に囲まれるのが大好きな彼が私の住む街に引っ越してくることも考えづらい。私は私でそんな田舎に住んだら仕事ないよなーとも思うし。
その後寒くなるにつれコロナがここカナダでも再び猛威を振るい始め、ついには私とシバさんが住む州だけでも1日の感染者が900人近くに。
それに伴い州内の不必要な移動(旅行)の規制、制限が発令。
どう考えてもシバさんの“12月に君に会いに行くよ旅行”は実現が難しくなりました。そのことについては話していませんが。
そうなんです、毎日のように続いたメッセージはいつからか無くなってしまいました。
シバさん…会ってみたかったですが、この方も候補者からは消えていきそうです…。はぁ。
つづく。