ウェディングフォト撮影に励む
当たり前ですが妊娠週数が進むとお腹が大きくなって来ます。
私が住んでいるカナダではコロナの件数が増大し、今は結婚式ができません。(室内でやる場合は6人以下のものならOK)
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そこでポン太くんが提案してくれたのは、ちゃんとした結婚式はコロナが落ち着いてからなり、赤ちゃんが生まれてからなり、タイミングを見計らってやりたければやればいいから、とりあえずお腹が大きくなる前にウェディングドレスを着て写真だけでも撮ろう!というもの。
こう言ってくれたことは自ら言葉にはしなかったもののとても嬉しくて、二つ返事で快諾。
そこからウェディングドレスを血まなこになって探し始め、ようやくネットで見つけたカスタムサイズの2ピースウェディングドレス。
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ドレスショップの店頭で何度何着試着しても1ミリも似合わなかったクラシックなウェディングドレス。
”いかにも”なドレスはきっと何を着ても似合わないと自己判断し、変化球の2ピースを試着もせずに、オンラインで買ってみた私。
完全に賭けです。
待ちに待ったドレスが届き、ドキドキしながら箱を開けてみるとそこには幾分想像と違った代物が。
まず色が全然ちがう。
色はネット上で自分の好きな色のドレスの写真を添付して(真っ白ではなく、アイボリーにほんっの少しだけピンク味がある感じ)その色が白すぎずとっても素敵だったので、それに限りなく寄せてもらえるようオーダー。
オーダーする前に念のためカスタマーサービスに問い合わせると、私のドレスは2ピースで上下違う素材なので同じ色にしても上下全く同じ色にはならないものの、写真と似た感じの色にはできるとのことだったのでお願いしたのですが、蓋を開けてみると上下の色は多少どころか、白と黄色ほど違い、写真の色ともかなりかけ離れていました。
ショック・・・
いや、でも着て見たら意外にもイケるのかもと自分を励まし、袖を通してみると・・
色よりもまず
お腹の辺りがめちゃくちゃキツイ・・・・
これカスタムメイドで身体のサイズを全て細かく測って作ってもらったはずなんですけど・・どうゆうこと?(涙)
予想以上にお腹が大きくなり始めた段階ではあったのですが、それにしても背中のボタンを引っ掛ける紐が伸びるというか切れるんじゃないかというほどのピチピチっぷり。
ショック・・・・
ウェディングドレスの撮影といえば後ろ姿。その後ろ姿がとても痛々しいという事実を受け入れるのが辛かったです・・。
しかしカスタムメイドのウェディングドレスは返品・返金不可。
カスタマーサービスにメールしてなんとかできないか聞いてみたものの、中国の工場に送り返してサイズや色を直してもらうことはできるものの、その送料はもちろん自分持ちで、再び返送される日数もどれくらいかかるか分からないとのこと。(そりゃそうだ)
本当は送料を払ってでも直してもらいたかったところですが、ウェディングフォトシュートが約2週間後に迫っていたため泣く泣く断念。
妊婦なのでダイエットするわけにはいかないし、ここはウダウダ言ってても仕方ないので前日の夜ご飯と当日の朝ご飯を軽くして写真撮影当日のお腹がマックスに出ていない状態を作るしかない、と判断(正しい判断なのかは分からず)
最終手段はお腹周りのボタンを留めない、という暴挙に出るしかなさそうです。
迎えた撮影当日。
自分が働いている美容室で髪のアップをしてもらいそのまま美容室のトイレで同僚に手伝ってもらいながら問題のドレスに着替える私。
”お腹周りのボタンが閉まるか分からないけどできるところまで閉めて”
と恥ずかしげもなくお願いし、肩のあたりから一つずつくるみボタンを閉めてもらうと、ウエストにかけて徐々にきつくなり始め、息を大きく吸って止めたところでなんとか最後のボタンまで閉めてくれた同僚。
感謝しかありません。
この日はお天気にも恵まれ絶好の撮影日和。
しかし撮影場所に移動するために車に座った瞬間にお腹周りがさらに苦しいことに気づき、5分の移動でも具合が悪くなるんじゃないかと冷や汗ものでした。一番苦しい部分に指を親指を二本入れ、空間を作り、なんとか呼吸を確保。あぁ、かわいそうな私の赤ちゃん・・。
撮影自体は想像以上に楽しく、道を歩けば見知らぬ人たちから次々と祝福の声がかかり、ハッピーオーラに満たされたため6時間の撮影も終始笑顔で乗り越えられました。
そこはさすが外国。みんなヒューヒューと車のクラクションを鳴らしてくれたり、"Congraturations!" 、"You look so beautiful!"の掛け声を浴びせ続けてくれました。
結婚式ではないものの、今日だけは自分が主役になれる日のような気がしてドレスのきつさなんて吹っ飛び、本当に楽しかった。
しかし撮影が終わった瞬間にドレスが苦しいことを思い出し、家まで我慢できず車の中で秒でドレスを脱ぎ捨てた私。
なんていう開放感・・・・こんな気持ち今まで味わったことない・・
っていうぐらい気持ちよかったです・・(涙)
家に帰るとドッときた疲労感でソファから2時間ぐらい立てなくなりましたが、撮影自体は本当に楽しく、写真が出来上がる前段階にもかかわらず「本当にやってよかった!」と私もポン太くんも興奮が冷めやりませんでした。
もちろん今回頼んだフォトグラファーの方の腕が良く、同時に長い撮影に退屈しないように私たちを楽しませてくれた為ラッキーだったのもあるとは思いますが、ウェディングフォトシュート(エンゲージメントフォトシュート)めちゃくちゃオススメです。
きちんとした結婚式を挙げられない今、とりあえず写真だけでも撮っておくのも一つの選択肢かもしれませんね。
つづく。