婚活の方法
ワクチンの普及によってカナダでのコロナ状況が劇的に良くなり、最近は少しずつ周りのお友達たちに会う機会が増え、私の結婚や妊娠の報告ができるようになってきました。
とは言え5年も一緒にいた元彼と知らぬ間に別れ、私に新しい彼ができていたことすら知らないお友達が大半で、今やその彼が彼氏ではなく旦那さんで、さらには私のお腹に既に赤ちゃんがいる、という飛び級も飛び級の報告にみんな驚きを隠せない様子。
男友達が多い私ですが、男の子たちが私の恋愛関係について聞いてくることは皆無だったのでなんとなくこちらからも話を振りづらく、彼らの中では”一人暮らしが長い、浮いた話もない、恋愛にあまり興味のない女”のレッテルを貼っていたようでした。
実際は水面下で文字通り血まなこに婚活していたんですけどね。
ポン太くんと知り合ったのが8ヶ月前で今や妊娠6ヶ月・・と聞くと自分でもかなりクレイジーと思いますが、(今のところ)全てスムーズに、トントン拍子に来ています。
お友達はみんな驚きますが、彼との出会いはマッチングアプリ。
普通オンラインで出会った人とここまで早い展開があるとは考えづらい、とは思いますが、ある時はあるんですね。
およそ10ヶ月前まではマッチングアプリなんて手も出したことがなければ興味もなかったのですが、私のように血眼で結婚相手をお探しの方は一度試してみる価値はあるかも?
調べてみると日本には600〜700という、とんでもない数のマッチング/デーティング/婚活アプリが存在しているようで、単純に羨ましい!と感じてしまいましたが、その数が多すぎて逆に何を選んだらいいか分からないということもありそう。
日本のマッチングアプリは女性は無料で使えて、男性は月額を請求されるものがほとんど。
女性からしたらクレジットカードを登録することなく気軽に始められるところが安心感があっていいですが、男性だって気軽に婚活を始めたいだろうし、そもそも男性の登録者が少なかったら女性が無料で使い始めたところで対象者が少ない、ということにもなり兼ねないですよね。
男性だけが利用料を払わないといけないというのは海外目線から見ると男女差別を助長するのであり得ず、こういうところがめちゃくちゃ日本ですね。
私がポン太くんと出会ったPairsペアーズは登録者数がなんと1000万人。日本で一番使われていると仮定されるアプリらしいです。
このペアーズは男性も登録するところまでは無料で、そこから誰かとマッチングした後のメッセージを送信する時に男性は月額コースをスタートしないと会話が始められない、というカラクリ。
そんなんことを知らない女性側はいつまでもメッセージを待っていたりするのですが、それさえ分かってしまえば連絡が来ない相手はいくらマッチしてもお金を払ってまでこちらと繋がりたいと思っていない輩なので待たずに切り捨てましょう。
それ以外のペアーズの特徴としては、自分が好きなコミュニティに参加
することによってそこから自分の価値観に近い相手を探すことができ、AIが相性マッチ率を出してくれます。
しかしこの相性率、かなり怪しく、70歳以上の方々や、どう考えても全くタイプではない方々と相性95%が多発。
この数字はなかなか信頼できなかったですが、コミュニティの数がかなり多く、この人が一体どんなことに興味があるのか、どんなタイプの女性を探しているのかなどの参考にはなりました。
アプリよりも敷居が高いと思われる”お見合いパーティー”にも昔参加したことがあります。
私が参加したパーティーはホテルの会議室みたいなところで20人ずつの男女が集まって長テーブルに男女別で向かい合って一列に座り、男性側が1分ごとにローテーションして会話していくという、なんとも原始的で楽しくないものでした。
しかし!私と一緒に参加したお友達がここで知り合った男の子と付き合い始め、半年後には結婚したんです。
お見合いパーティーといえど侮れません。
最近はもっと楽しそうな、自分にあったお見合いパーティーを探すことができるようにイベントの種類もバラエテイに富んでいるようで。
女性無料も多く、しかも個室で同性と顔を合わさないようになっている工夫がされていたり、調べていると参加したくなってくるものばかり。
カナダでもこういったお見合いパーティーがあったら自分だったらアプリでメールをやり取りするよりもさっさと対面できる方が手っ取り早くていいですけどね。
街コンとかも行ってみたかったですが確実にお見合いパーティーの方が婚活の真剣度は高めですよね。
私が昔行ったパーティーは郊外からパーティーの為だけに車で2時間近く運転して参加していた恋活・婚活にかなり前のめり男子が数人いたので真剣度が高めなのは検証済み。
婚活パーティーというと緊張して手を出しにくいかもしれないですが、個室専用や一人参加限定など周りの目を気にしなくていいイベントも多いみたいなので勇気を出して参加してみるのもいいかも。
つづく。
無事に結婚完了・・?
結婚式が終わって3週間後に、無事マリッジサーティフィケートが届きました。
これは二人が公式に結婚した、という証明です。
カナダでの婚姻は日本のような戸籍を変えるものではなく、あくまでも個人と個人が婚姻関係を結ぶ、というものです。
前々回の記事でも書きましたが、まず最初にマリッジライセンスと呼ばれる婚姻の申込書をドラッグストアで購入します。(ドラッグストアで売られてること自体ビビりましたが、これがなぜか$100もします。)
その後自分たちでオフィシェント(神父さん)を雇い、(これも$95かかります)大なり小なりの結婚式を開き、購入したライセンスに自分たちのサインと二人のウィットネス、オフィシェントにサインを貰えばオフィシェントがそれをマリッジ関係のお偉いさんのところに郵送。
3週間後にマリッジサーティフィケートが二人の元に届く、という流れです。
日本では婚姻届が当日に受理されると思いますが、こちらでは約3週間もかかる、ということになります。
サーティフィケートには私たちのマリッジライセンスが受理された日の記載はありましたが、一応結婚記念日は結婚式を設けた日になるみたいです。
私たちの結婚記念日は私の誕生日になったので、おちゃらけポン太くんでも忘れることはない、というかこれから二つ同時にお祝いされると思うと私的にはなんか損した気分でもあります(がめつい)。
カナダでは結婚したものの日本の籍は入っていないので名字を変える必要はありません。
とはいえ、本来は日本国民である限り国外で婚姻を結んだ場合もきちんとその旨を日本大使館・領事館に申し出る義務があるそうな・・。
ということは結局戸籍を日本から取り寄せて日本でも籍を入れることになり、最終的に名字を変えることになります。
これを避けたかったがためにカナダでの結婚を選んだのに、結局日本でも結婚しないとダメなんかい・・という展開になっています。
というのも、もし私たちのどちらかが亡くなった時に基本的な法が適用されるのは国籍を持っている国での法。
つまり日本の法になるので、ここで籍が入っていないと夫婦として見なされず、生き残った方の財産相続などの権利がなくなる、とのこと。(これ全く知らなかった・・。)
うーん・・
- コモンローか結婚するかで悩む
- コモンローだと財産分与でかなり揉めるということが判明
- カナダの法で守られるために結婚することを選ぶ
- カナダで結婚して日本では結婚しないことに
- 日本領事館に婚姻を伝える義務が出てきた
- え?結局日本でも結婚するの?名字も変えなきゃいけない?
- 日本で籍を入れておかないとなんかあった時に後悔する!?
めんどくさーー
といった状況になっております。
まぁこのことは後で考えるとして(めんどくさいことは後回し)、
最近はお腹もかなり出てきたものの、赤ちゃんを迎える準備が何もできていません。
車をSUVに買い換えて、家も今の1LDKからせめて2LDKに引っ越したい。
この二つだけは最優先に進めていきたいものの、他にも生まれる前から登録させてくれる保育所探しや、コロナ禍での両親学級探し(こちらはなぜか両親学級めちゃくちゃ少ないです)、生まれる前に旅行に行っておきたい欲など、考えないといけないことが山ほどありすぎてなかなか前に進みません。
そしてこういう時に限って仕事が鬼ほど忙しく、家に帰ってくるとヘトヘト。
重たい身体になんとかムチを打ち、ポン太くんの次の日のお弁当を作るともう寝る時間で他に何もできないことが続く毎日。
赤ちゃんが生まれる前からこんなに時間がなくて大丈夫なのか、自分。とかなり不安になっている今日この頃です。
つづく。
血まなこ婚活に終止符を打つ瞬間
まずはカナダでの結婚事情のお話から
konkatsuincanada.hatenablog.com
なんでも知ってるおじさまがくれたアドバイスは予想に反したものでした。
それはコモンローの方が離婚する時いろいろ厄介だということ。
”結婚”というステイタスは法でしっかり守られているからこそ”財産はきっかり半分”などの決まりが一見ややこしいようにも感じますが、コモンローはそういった決まりがないために離婚の時とても揉めやすいそう。
離婚の時の状況がどんなものになるかは今の時点では想像もできませんが、泥沼で憎しみ合いながら弁護士をたてて財産配分を決めなければいけない可能性は誰にでもあるもので。
そんな時にコモンローだと財産分与の決まりが全くないので、いわゆる”彼氏・彼女”の状態と変わらないらしく、かと言って子供がいる場合はお金の取り決めは必ず必要になってくるし・・と、おじさまの周りの人たちのコモンロー離婚例を何件かあげて説明してくれました。
言われてみればまぁ確かに。
私自身は元々結婚したい人なので、このおじさまの意見が追い風になり、私の背中をぐいーっと押してくれました。
家に帰って早速ポン太くんにこのことを話すと、予想に反して全く反論されず、「あ、そうなの?じゃあ結婚しよう。」
とあっさり。
え!?いいの!?
喜びを隠しきれない私に「じゃあ誕生日の日に結婚するか」と付け加えてくれました。
冷静に考えれば未だにプロポーズされていないのですが、ゆるゆると結婚に向かって進んでいる私たち。
しかしそれにしても私の誕生日は10日後・・・。
急いでオフィシェント(神父さん的な役の人)に連絡をし、確認が取れたところで今度はお互いの証人にも当日来てもらえるか依頼。(私の方の証人をしてくれる友達は結婚式の10日前に証人として招待されたのは生まれて初めてと言っていました。そりゃそうだ。)
ポン太くん側の証人探しが予想外に難航し、こちらはなんと式の3日前ぐらいに確定(ありえん)。
なんとか証人二人もゲットして、カナダのマリッジライセンス(日本でいう婚姻届をもらうための手続き用紙)もゲットし(この登録料がナゾに$100かかる)なんとか結婚式までに必要な人と物を揃えた私たち。
そして結婚式・誕生日当日の朝。
二日前まで2週間ほど快晴が続いていたのが嘘のようなどんよりとした灰色の雲に霧雨が降っていました。
普段の行いそんなに悪いかな・・と自分を呪う気持ちを抑え、自分で髪の毛をアップし、ポン太くんの髪の毛もセット。
撮影で着たウェディングドレスに着替え、小雨が降る中車に乗り込みいざ出陣。
途中で小さなブーケをピックアップし、オフィシェントと証人たちとの待ち合わせ時間ちょうどに着いた私たち。
着いてみるとお友達数人も来てくれていて、私たちを入れてちょうど6人のコロナ制約通りの人数。
お互いの両親は日本にいるので参加できず、「本当にこれ結婚式なの?」というレベルの極小結婚式です。
ミニ結婚式を挙げる場所に選んだのは数十種類の花々が咲き誇ることで有名な市内随一の公園+植物園。
キレイなバラ園もあるところで、満開だったら結婚式を挙げるのにもってこいのステキな場所だったのですが、この頃はまだバラがシーズンではなく、さらにこの日は雨。
オフィシェントさんの提案で屋根がある広いベンチの下でセレモニーをすることに。
いざセレモニーを始めようとするとそれまで小雨だった雨がバラバラと大粒の雨に変わり始め、なんだか笑えてきました。
雨のせいかこの日はこの公園の利用者もかなり少なく、大勢の人からジロジロ見られないのは良かったですが・・。雨で良かったことを無理やり挙げようとすればそれぐらいです(涙)
コミッショナーさんは古くて難しい英語で”夫婦はいかなる時も協力し・・”的なことを話し始め、時折私たちにその難しい文章をリピートさせます。
事前にその文章がメールで送られてくるから暗記してくる、という噂を聞いていたのですが、私たちのオフィシェントさんはアドリブ派なようで、事前打ち合わせはおろか、メールもゼロだったため、難しい英語の長めセンテンスを一発勝負でなんとなくリピートせざるを得ませんでした(トホホ)
式が始まると同時になんだか突然感動してきて涙がじわりと溢れた私。
お友達たちが動画を撮ってくれている中「泣いちゃいけない!」と必死でこらえようとした涙は頬をつたい、「ああ、化粧が崩れる〜ハンカチ持ってきてない〜」とまさか自分が泣くことなんて全く想定していなかったためプチパニックに。
するとセレモニーを止めることなく英語を話し続けながらオフィシェントさんがティッシュをさらっと私に手渡してくれました。
さすがオフィシェントさん。やっぱり泣く花嫁が多くいるんでしょうか。
最後に私たち二人ともに" I do "と言わせ、指輪の交換をし、誓いのキス、というほぼ日本の結婚式と同じ流れでした。
雨の中わずか25分ほどの形式上だけで、ウェディングケーキもなければ参列者もほぼ無しの小さな小さな式でしたが本当にやって良かったと改めて思います。
結婚することを決めてその約10日後に本当に遂行しちゃう辺り、自分のフットワークの軽さを感じずにいられません。
ポン太くんと知り合ってから6ヶ月半での結婚となりました。
人生においてとても大きな決断をフットワークと言っていいものか分かりませんが、誰かが言っていたように人生においてタイミングと勢いが大事な時ってあるのかもしれませんね。
まさか本当に自分が結婚できたなんて今でもにわかに信じられませんが、これからはポン太くんのことを旦那さんとしてちゃんと支えていかないとな、と改めて決意を固めた日なのでした。
つづく。
カナダでの結婚事情
無事にウェディングフォトシュートが終わり、ホッとしたのも束の間、今度は実際本当に結婚するかどうかの話し合いが始まりました。
私は前々から”結婚”することを推し進めていたのですが、私たちが住んでいるカナダでは”コモンロー”と言うステイタス、いわゆる”内縁”の関係も正式に結婚しているカップルとほぼ同じ権利が認められています。
例えば旦那さんの会社の福利厚生(専門医病院や歯医者などの治療費がカバーされる保険や、子供が生まれた時に取れる産休、退職後の金銭的支援など)を配偶者として受ける権利があります。
このコモンローとは交際しているカップルが一年以上同じ住所に住んでいることを証明すれば認められるのですが、二人の間に子供がいる場合は一年間の同棲がなくてもコモンローカップルとして認められます。
つまり私とポン太くんは同棲してまだ半年ですが、私たちの間に子供がいるので、あと半年一緒に住まなくてももうコモンローカップルになっている、ということです。
カナダではこのコモンローが珍しいことではなく、宗教上の問題や結婚への煩わしさなどの理由で結婚はしないで子供が生まれた後もずっとコモンローのままのカップルがたくさんいます。
カナダでは(というか日本以外では)結婚してもどちらかが名字を変える必要がないので、本当に結婚しているカップルなのかコモンローなのかは本人たちに聞かない側から見ただけでは全くわかりません。
ポン太くんはこの”コモンローの状態”でいいのではないか、と私に提案してきていました。
その理由が”万が一離婚した時の煩わしさ”を考えて、です。
カナダでは日本と違って紙切れ一枚で結婚や離婚ができるわけではなく、
特に離婚は二人の間で「離婚しよう」とまとまったところですぐに離婚できません。
まずしばらくの間(状況によりますが2ヶ月から1年以上)別居をし、それを証明するプロセスや、結婚後に二人で築き上げた資産をきっかり半分半分にする手続き(これも法で決まっていて、片方が大金を稼いでいたとしても50/50)、二人の間に子供がいたら親権が決まっていても片親が子供を連れてどこかへ行く場合(引っ越しでも旅行でもです)は相手の同意書が必要などなど・・
とにかく離婚する場合は恐ろしくめんどくさいらしいのです。
実際私のお友達も前の旦那さんとの間に子供が一人いる状態で離婚しようとしているのですが、いろいろなことが同意に至らないらしく、数年経った今も正式に離婚できていません・・・。
ポン太くん側もそういう事情を知っているので「そんなに結婚・・したい?」と懐疑的になっているのです。
結婚する前から離婚のことを考える、というのは気持ちいいものではないし、なかなかリアリティーに欠けることではありますが、実際に結婚してきた人々もまさか自分たちが離婚すると思って結婚したわけではないでしょうに・・。
この話し合いが始まった段階で、別に結婚しなくてもいいと本心では思っているポン太くんの気持ちも見え隠れしたし、私だけが結婚したい!と主張したところでそれは独りよがりでなんか違うし・・とどちらかというとコモンローの線でいくことが濃厚になってきていました。
実はこの話し合いの前に5月下旬の私の誕生日の日に結婚しよう、という話がまとまっていました。
というのも今年は州から旅行に関する規制が出ていて、いつも自分の誕生日にはプチ旅行に行ったり遠出したり何かしら特別なことをしていたのですが、今年は自分が住んでいるエリアから出ちゃいけないという御触れが出ていたので、どう考えても旅行にはいけない・・=・・やることない・・=この日に結婚するのはどうだろう?
といった流れです。
しかしコモンローが濃厚になってきた今、その誕生日結婚プランも宙ぶらりんで何も準備できないままでいました。
誕生日まであと10日というところで、私の仕事のお客さんの”なんでも知っている64歳のおじさん”にこの悩みについて相談してみました。
主に相談したのは結婚した場合の離婚のめんどくささについて。
おじさんから返ってきた答えは予想外のものでした。
つづく。
ウェディングフォト撮影に励む
当たり前ですが妊娠週数が進むとお腹が大きくなって来ます。
私が住んでいるカナダではコロナの件数が増大し、今は結婚式ができません。(室内でやる場合は6人以下のものならOK)
konkatsuincanada.hatenablog.com
そこでポン太くんが提案してくれたのは、ちゃんとした結婚式はコロナが落ち着いてからなり、赤ちゃんが生まれてからなり、タイミングを見計らってやりたければやればいいから、とりあえずお腹が大きくなる前にウェディングドレスを着て写真だけでも撮ろう!というもの。
こう言ってくれたことは自ら言葉にはしなかったもののとても嬉しくて、二つ返事で快諾。
そこからウェディングドレスを血まなこになって探し始め、ようやくネットで見つけたカスタムサイズの2ピースウェディングドレス。
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ドレスショップの店頭で何度何着試着しても1ミリも似合わなかったクラシックなウェディングドレス。
”いかにも”なドレスはきっと何を着ても似合わないと自己判断し、変化球の2ピースを試着もせずに、オンラインで買ってみた私。
完全に賭けです。
待ちに待ったドレスが届き、ドキドキしながら箱を開けてみるとそこには幾分想像と違った代物が。
まず色が全然ちがう。
色はネット上で自分の好きな色のドレスの写真を添付して(真っ白ではなく、アイボリーにほんっの少しだけピンク味がある感じ)その色が白すぎずとっても素敵だったので、それに限りなく寄せてもらえるようオーダー。
オーダーする前に念のためカスタマーサービスに問い合わせると、私のドレスは2ピースで上下違う素材なので同じ色にしても上下全く同じ色にはならないものの、写真と似た感じの色にはできるとのことだったのでお願いしたのですが、蓋を開けてみると上下の色は多少どころか、白と黄色ほど違い、写真の色ともかなりかけ離れていました。
ショック・・・
いや、でも着て見たら意外にもイケるのかもと自分を励まし、袖を通してみると・・
色よりもまず
お腹の辺りがめちゃくちゃキツイ・・・・
これカスタムメイドで身体のサイズを全て細かく測って作ってもらったはずなんですけど・・どうゆうこと?(涙)
予想以上にお腹が大きくなり始めた段階ではあったのですが、それにしても背中のボタンを引っ掛ける紐が伸びるというか切れるんじゃないかというほどのピチピチっぷり。
ショック・・・・
ウェディングドレスの撮影といえば後ろ姿。その後ろ姿がとても痛々しいという事実を受け入れるのが辛かったです・・。
しかしカスタムメイドのウェディングドレスは返品・返金不可。
カスタマーサービスにメールしてなんとかできないか聞いてみたものの、中国の工場に送り返してサイズや色を直してもらうことはできるものの、その送料はもちろん自分持ちで、再び返送される日数もどれくらいかかるか分からないとのこと。(そりゃそうだ)
本当は送料を払ってでも直してもらいたかったところですが、ウェディングフォトシュートが約2週間後に迫っていたため泣く泣く断念。
妊婦なのでダイエットするわけにはいかないし、ここはウダウダ言ってても仕方ないので前日の夜ご飯と当日の朝ご飯を軽くして写真撮影当日のお腹がマックスに出ていない状態を作るしかない、と判断(正しい判断なのかは分からず)
最終手段はお腹周りのボタンを留めない、という暴挙に出るしかなさそうです。
迎えた撮影当日。
自分が働いている美容室で髪のアップをしてもらいそのまま美容室のトイレで同僚に手伝ってもらいながら問題のドレスに着替える私。
”お腹周りのボタンが閉まるか分からないけどできるところまで閉めて”
と恥ずかしげもなくお願いし、肩のあたりから一つずつくるみボタンを閉めてもらうと、ウエストにかけて徐々にきつくなり始め、息を大きく吸って止めたところでなんとか最後のボタンまで閉めてくれた同僚。
感謝しかありません。
この日はお天気にも恵まれ絶好の撮影日和。
しかし撮影場所に移動するために車に座った瞬間にお腹周りがさらに苦しいことに気づき、5分の移動でも具合が悪くなるんじゃないかと冷や汗ものでした。一番苦しい部分に指を親指を二本入れ、空間を作り、なんとか呼吸を確保。あぁ、かわいそうな私の赤ちゃん・・。
撮影自体は想像以上に楽しく、道を歩けば見知らぬ人たちから次々と祝福の声がかかり、ハッピーオーラに満たされたため6時間の撮影も終始笑顔で乗り越えられました。
そこはさすが外国。みんなヒューヒューと車のクラクションを鳴らしてくれたり、"Congraturations!" 、"You look so beautiful!"の掛け声を浴びせ続けてくれました。
結婚式ではないものの、今日だけは自分が主役になれる日のような気がしてドレスのきつさなんて吹っ飛び、本当に楽しかった。
しかし撮影が終わった瞬間にドレスが苦しいことを思い出し、家まで我慢できず車の中で秒でドレスを脱ぎ捨てた私。
なんていう開放感・・・・こんな気持ち今まで味わったことない・・
っていうぐらい気持ちよかったです・・(涙)
家に帰るとドッときた疲労感でソファから2時間ぐらい立てなくなりましたが、撮影自体は本当に楽しく、写真が出来上がる前段階にもかかわらず「本当にやってよかった!」と私もポン太くんも興奮が冷めやりませんでした。
もちろん今回頼んだフォトグラファーの方の腕が良く、同時に長い撮影に退屈しないように私たちを楽しませてくれた為ラッキーだったのもあるとは思いますが、ウェディングフォトシュート(エンゲージメントフォトシュート)めちゃくちゃオススメです。
きちんとした結婚式を挙げられない今、とりあえず写真だけでも撮っておくのも一つの選択肢かもしれませんね。
つづく。
平穏な日に訪れたサプライズ
最近ずっと忙しくしていてブログを書く時間が全くなかったのですが、やっと落ち着いてパソコンの前に座ることができました。
その理由というのが・・・実は私妊娠しました。
ポン太くんと同棲を開始して早4ヶ月が経ったのですが、結婚を前提に同棲を開始する当初から”籍を入れること”にはそこまで積極的ではなかった彼も”子供を持つこと”には大きく同意していて、
「お互いもう若くないから先に子供を作ろう」
という提案を私にしてきていたポン太くん。
子供を持つことは私の夢でもあったので、そう言ってくれた時は手放しに喜びましたが、いや、でも待てよ。
ポン太くんはいいけど、私は前の彼と別れてからそこまで時間が経っていないし、なんせ私の彼が”ポン太”に変わった(それこそ狸が化けたかのように)ことは周りの友達も家族も誰も知らない中で、全てのプロセスを飛ばして気づけば私が妊娠していとしたら、みんな恐ろしく驚くし、まず「え、誰の子?」論争が勝手に起きそうな上に、どうしても”できちゃった感”が強く、なんか恥ずかしい・・
とは言え私の年齢も年齢だし、今の年齢での妊娠の可能性をネットで調べれば調べるほど自然妊娠の可能性は自分が予想していたよりもずっとずっと低いということが判明。
健康なカップルで女性が37歳、男性が35歳の場合、一年間妊活に励んで約40%の人が妊娠できる確率らしいです。
また、1周期当たりの妊娠率に関しては、
25歳 25%~30%
30歳 25%~30%
35歳 18%
40歳 5%
という怖いデータも・・・。
しかし一年妊活に励んだら自分の年齢はさらに一歳上がるわけだし、なんせ相手は痛風持ちの軽いメタボ。
決して若くはない私たちが不妊カップルになる可能性は大いにあるわけで。
これらのデータを見れば見るほどすぐに妊娠できるわけではない、というか頑張っても妊娠できるとは限らないことがまざまざと目に見えてきたので、少しでも可能性を広げられるようにポン太くんと相談しあってすぐに妊活を始める準備に。
2、3年前に血液検査をしたり、卵管の詰まりがないか調べる検査をしたりして自分の妊娠の可能性について少し調べたことがあった私は、数年前のデータではありますが、特に異常は見つからなかったためそのことをポン太くんに伝えると、
「俺も自分の精子調べる!」
とノリ気。
いざその検査まで予約しようとしていた矢先、妊娠が発覚。
この時点で同棲2ヶ月目でした。
こんなにすぐに妊娠するなんて、ポン太くんも私も信じられない気持ちでいっぱいでしたが、ただただ素直に嬉しかったです。
もちろん妊娠したては流産の可能性が高いので手放しにいつまでも喜んでいられるわけではありませんでしたが、ラッキーなことに今のところ順調に育っているようです。
いや、本当にラッキーの一言に尽きます。子供の名前ラッキーにしようかと思うほど。
本当に冷静になれば、ポン太くんとはまだ知り合って6ヶ月。
お互い知らないこともまだまだたくさんあるのではないかと思われる中、驚異のスピードで先へ先へと進んでいる私たち。
⚪︎知り合って1ヶ月ちょっとで交際スタート
↓
⚪︎すぐに半同棲が始まり数週間後には正式に同棲スタート
↓
⚪︎子供を作ろうということになり
↓
⚪︎その1ヶ月後に妊娠
↓
⚪︎(ポン太くんは覚悟を決めて)結婚することに
といった流れです。
子供ができてしまえばもう後戻りすることはできないというか、やるしかないというか・・。というと後悔しているようにも聞こえますがそういう意味ではなく、ポン太くんとの生活は今の所とても順調なのでこのままうまくいって欲しい、と切に願う気持ちが強いですね。
つづく。
ウェディングドレス⓶
ウェディングドレス探し始めて早2週間・・。
konkatsuincanada.hatenablog.com
先日の記事にも書きましたが、デザイナーさんのスタジオまで行って色々着させてもらったものの何を着ても全くしっくり来なかった(似合わなかった)ショックから、
「きっと日本のデザインじゃないと好きなデザインがないんだ!」
と閃いた私。
考えてみれば身長150センチの私に北米サイズのドレスもデザインも似合うわけないじゃない!と開き直り、いそいそと日本のオンラインドレスオーダーに切り替え今度はそちらでドレスを探す毎日。
やっぱり日本のドレスの方がサイズが豊富だし好きなデザインが多い!とワクワクしていたのですが、蓋を開けてみると
問題になったのは
⓵海外発送が不可能な場合が多いことと、
⓶ネットで売られているドレスは大概海外からの輸入物ドレス
だということ。
まず海外に発送してくれないなら気に入ったドレスがあったところで全く意味がない上に、結局そのドレス達が海外デザインのものならば結局カナダで買うドレスと同じということ。
何日も日数を費やして日本のドレスを見ていたというのに、また全て振り出しに戻りました。
その後藁にもすがる思いで別のドレスショップを予約。
前回のデザイナースタジオに行ったときはマスクが黒だったし、髪もちゃんとしてなかったし!と今回ばかりはドレスが似合う自分で行こうと、気合を入れて化粧をし、髪を巻き、マスクは純白をチョイス。
いざ試着に行き、ここでも6、7着自分で選んだものとプロの店員さんが私の条件に合う、似合いそうなものを選んでくれて、全て着てみましたが例に漏れず気に入ったデザインが一つもなく、というか本当に似合わず・・(ショック)
背が低いからいけないのか・・。どう頑張ってもプリンセスにはなれず。自分はウェディングドレスが似合わない星の下に生まれたのか・・。
店員さんは「これがいいよ!一番似合う!」と一つのドレスをゴリ押し($1700)してくれるのですが、私は「うん、そうだね!」と乗り気な雰囲気を装って必死に返すのみ。
なんだかドレスから拒否されているような気がしてきて恥ずかしくなる自分。
その日の帰りも肩を落とし、やっぱり海外に発送してくれる日本のサイトを探すしかないかぁ・・。ともはや日課の一部となりつつあったグーグル検索に”うぇ”と打ち込もうとした時、ふと
「そういえばこっちのオンラインでのドレスオーダーってどんな感じなんだろう」
と思い、英語で検索してみたところ、出るわ出るわ安いドレス達。
何着試着してもしっくりこなかったのは"THE ウェディングドレス”なデザインが好きではないし、自分には似合わないと気づいた私はヴィンテージ調でちょっとボヘミアンなカジュアルなタイプのドレスを探してみることに。
とりあえず写真検索にし、目に止まったものをクリックし、そのサイトに飛ぶ、を繰り返しているうちについに自分が求めていたデザインに遭遇!
ウェディングショップでも、日本のオンラインでもなかなか見つけられなかった唯一自分に似合うのではないかと思われる(渇望)デザインがまさにそのサイトにはありました。
しかもなんとこの会社では自分で測った身体のサイズに合わせてドレスをカスタムメイドしてくれる上に、細かいデザインや色の変更まで全て無料でやってくれるという信じられないもの。(膨大な数の色見本まであり、そこから選ぶこともできるし、自分で理想の色の写真を送ってその色を選んでもらうことも可能)
そしてもっと信じられないのはドレス自体の値段が激安なことと、ドレスはオーダーされてから1着ずつ中国のデザイナーさんが作り、その後発送されるのですが、世界中ほぼどの国でも送料は無料ということ。
あまりにも話がうますぎるし、こんなに安い値段で一体どうやって・・と最初は信じ難く、目も当てられないひどいクオリティーのものが送られてくるのか!と気を張っていたものの、レビューは星5に近い高評価。
オンラインで、カスタムメイドの、しかもウェディングドレスをオーダーするなんてこと本当にしていいのかとても不安でしたが、デザインが他にはない唯一のものだったし、なんせ値段が手頃なので失敗しても、まぁいいか、というおおらかな気持ちになりここで頼むことに決定。
ポン太君に基本的な身体のサイズや腕の長さ、足の長さ、肩幅など合計20項目ほどのボディーサイズを測ってもらい、いざ注文。
実際PayPalで決済できるところもかなり信頼できるポイントでした。
するとほどなくしてカスタマーサービスからEメールが届き、追加で採寸が必要な部位のサイズやカスタムする内容について聞かれ、私はドレスの色(純白からアイボリー調の優しい色)の変更、胸の開き具合の直しと、他に伝えておきたいことを返信するとまたすぐに返事が返って来ました。
その後カスタマーサービスの人とテンポよく2、3やり取りが続き
「じゃあこれから製作に入ります。4週間後には届くと思います。」
と最後の返信をいただけました。
レビューにも書いてありましたが、想像していた以上にサービスが良く本当にビックリ。
これはステキなドレスが届く予感しかしない!
もちろん試着していないので似合うかどうかは別の話ですが、今まで着て来たドレスよりは似合う・・はず・・。
このサービスで私のドレス、なんと日本円にして3万円しません。
まだ手元にドレスは届いていませんが、楽しみで仕方ない!
次はこのドレスを着ての撮影場所やフォトグラファーの手配、小道具などを考えないと、とやることが目白押し。
撮影が無事終わった後にはようやく婚姻手続きに入る予定です。
いろいろとうまくいくといいのですが・・。
つづく。